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信濃守のガラス部屋から見る為替動向と政治の掲示板

>>184

レスカブスに制裁突き付けたのは日本だけじゃなく、米国は鉄鋼関税456%、仏豪はサムスンに違法措置命令、中国は広告看板一斉撤去、英国は性暴力像、ほぼ一斉に仕掛けてます。
日本には更に様々なメニューがあり、注目されているのは金融での特別待遇解除で、これをやるとウォンが吹っ飛ぶという人もいます。
リスカブスにとって衝撃なのは3品目そのものよりも日本のホワイト指定を外されるということのほうで、つまりはリスカブスから日米の担保が無くなったと世界向けに公表されることの大きさです。

改めてG20とその前後の動きを見ると、色々な人が興味深い指摘をしています。

有本女史の指摘で、主席との首脳対談では安倍が最初だけとはいえ香港とチベットを話題に取り上げたのに対して、今までなら出てきていた歴史認識問題が中国側から今回初めて出されなかったこと。
まあ単に主席が馬鹿だったという可能性もあるけど、普通に考えれば米中戦争で日本にちょっかい出す余裕が無くなり、むしろ日本を利用しようとしている。

高橋洋一氏は例のトランプ安保発言。
これは安倍政権の改憲を後押しする動きともいえるけれど、ホルムズ海峡での自国の警護に自衛隊を出せということでもあるし、米中衝突の現場でもある南アジア問題にもシーレーン確保のために日本に関与せえよということでもある。

あと、案外と関係ないように報じられているのが商業捕鯨開始で、これが決まった頃に誰だったか忘れたけれど、商業捕鯨団は事実上のミニ海軍であり、かつて日本が海軍で鳴らしたことが日本のみの捕鯨反対に繋がっていたという意見が出ていました。

戦後日本を一貫して縛っていた米国が今では中国を脅威と感じ、かつて日本を抑えるために特定アジアを利用したのと同様に、中国を抑えるために今度は日本を利用しようとしている。
それを露骨端的に示しているのがトランプの安保発言ともいえます。

今回のG20とその前後のあれこれで、日本に大きな影響力を持つ米中2国が日本に戦後呪縛からのフリーハンドを与えた形です。
つまりは現時点で、第二次大戦ガーで日本の足を引っ張るのは国内の野党とメディア、あとはリスカブス(+ロシア?)だけになっています。
偶然はあるにせよ、これは安倍政権の外交による成果といえます。