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(株)カナモト【9678】の掲示板 2015/09/09〜2016/12/14

>>173

投資リターンは通常配当収益とキャピタルゲインの合計ですが、理論上は配当した分だけ内部留保が減少してキャピタルゲインは減ります。つまり、株主から見れば配当は預金引き出しのようなもので、口座から財布に資金を移し変えたに過ぎず、合計のリターンは変わらないことになります(あくまでも理論上は)。それに対して、自社株買いは、金庫株も償却したとみなせば、一株当り純資産(BPS)が増えて、その後の一株当り利益(EPS)も増えます。

今回の場合、自己株式除きの発行済み株式数は36,039千株から35,339千株に減少したようですので、BPSが2100円だったと仮定すれば、42円程度一株当りの資産価値が上がった計算になります。また、期待EPSが240円だったと仮定すれば、毎年5円(2%)程度取り分が増える計算になります。PERが10倍程度の会社であれば株価への影響は50円程度だと考えられます。いずれの評価手法を採るにしても、株価に対する影響はせいぜいその程度でしょう。

但し、自社株買いで資金が減ることも考慮する必要があります(他人資本の増加ですが)。資金減少の影響も考えると、自社株買いの効果が大きくなるのは、PBRが1倍以下のときに実施するケースでしょう。今回は残念ながら平均取得価格は2,960円のようですので、PBRは1.4倍程度でしょうか。

酔いで耄碌しているかもしれませんので、詳しくはネットで調べてみてください。
私見ですが、今回の株価下落は、翌期の減益リスクを織り込んだからだと思いますよ。