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北海道ガス(株)【9534】の掲示板 2019/10/25〜


米財政拡張、支える世界 金利求め国債大量購入
チャートは語る

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2020年1月19日 2:00 [有料会員限定記事] 株価:極めて割安 BPS

考慮すれば 超資産株 配当も:50円 インフレに超強い

米政府の財政拡張が止まらない。財政赤字額は年1兆ドル(約110兆円)を超え、先進国全体の8割を占めるようになった。債務残高は国内総生産(GDP)の約100%と第2次世界大戦の直後以来の水準となり、利払いは年43兆円に膨らんだ。ところが、米国債をいくら増発しても、金利に飢えた世界の投資家が買う。20日に就任3年を迎えるトランプ大統領の大盤振る舞いを世界が支える構図だが、ドル安などをきっかけにした逆回転のリスクも強まる。

「米国債を買う動きは今後も非常に強いだろう」(アリアンツ・グローバル・インベスターズのモナ・マハジャン氏)。今年も株高にもかかわらず米国債の需要は強く、10年物国債利回りは1.8%と、昨年末に比べ0.1%低下(価格は上昇)した。
日本やドイツ、フランスの国債は今や、0%程度やマイナス金利に沈んでいる。米国債は1%以上の金利が残り、マネーが集まりやすい。米財務省によると外国人が持つ米国債の残高は2019年1~11月に4692億ドル増えた。18年の約8倍の伸びだ。生命保険会社や銀行などが買った日本の1211億ドル増が最も多く、欧州やアジアでも数百億ドル規模で増やした国が多い。中東や南米、アフリカなど全員参加の様相だ。00年代の最大の買い手だった中国は、米中貿易摩擦のあおりで原資となる経常黒字が減ったうえ、金などへの分散も進めたため保有額が減ったが、中国の減少分を世界各国が補ってあまりある。
米国債は市場への供給量も多い。トランプ大統領の就任後、財政赤字が膨張し、「供給源」となっている。国際通貨基金(IMF)によると19年の赤字は1兆2千億ドルで、就任前の16年から5割増えた。医療費など歳出が増えるほか、景気刺激のための大型減税が重い。金融危機直後の09年(1兆9千億ドル)に次ぐ水準だ。年間の国債発行額も1兆ドルを超える。
一方、日本や欧州では過去10年で財政赤字は縮小し、国債発行も減った。日銀が日本国債の4割を保有するなど流通量も減っている。金利が残り、供給も大量にある米国債は運用難の投資家に欠かせない