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J-POWER【9513】の掲示板 2021/04/15〜2021/04/28

 電源開発(Jパワー)は16日、長崎県西海市大瀬戸町の松島火力発電所2号機に、石炭から取り出したガスで発電する最新鋭の設備を併設する計画を発表した。政府は2030年までに非効率な石炭火力を削減する方針だが、同社は松島2号機を高効率化して存続させる。24年の着工、26年度の運転開始を目指す。  同社によると、既存の石炭火力にガス化設備を取り付けて運転するのは国内初という。
 松島火力は1、2号機合わせて出力100万キロワットで運転開始から40年が経過。計画では既存の建屋のそばに、石炭からガスをつくり発電する石炭ガス化複合発電(IGCC)を建てる。
 発電で出た予熱は既存火力の蒸気タービンで使い、二酸化炭素(CO2)の排出量を10%以上削減する。将来的には水素やバイオマスを燃料に使ったり、CO2を分離、有効利用する技術を導入したりして、CO2排出ゼロを目指す。
 同社は今秋にも環境影響評価(アセスメント)を開始する。出力は現行の2号機と同じ50万キロワット。
 オンラインで会見した菅野等取締役は「日本で初めて海外石炭を使った松島に、ガス化施設を追加し、よみがえらせたい」と説明。「2号機は(休廃止の)対象とならない」とした。
 県や西海市は、同市江島沖の洋上風力発電の推進と併せ、国や同社に松島の高効率化を働き掛けてきた。市は「計画は50年の脱炭素社会実現に貢献する。実現に向けて全力を挙げて協力する」。中村法道知事も「地域の雇用や経済の支えになる。地域一体となって支援していきたい」とのコメントを出した。