第一商品(株)【8746】の掲示板 2024/04/08〜2024/04/09

金価格は上がり、円安は進み、第一商品はダブルで得をする最高の時代を迎えることになるね。全体の株式市況が第一商品にどういった影響をもたらすのかはまた別の話ですが……

原油高、世界市場の焦点　
試される｢円安→株高｣の定式
2024/4/8 2:00 [日経電子版 有料会員限定]

原油高が市場の焦点になってきた。中東情勢の緊迫で国際指標価格は今年に入り約2割上昇し、インフレ懸念が再燃している。10日公表の米物価指標次第では米国の利下げ時期が一段と見えにくくなる。原油高でも「円安→日本株高」の定式が成り立つかが試される。

足元の原油高騰は中東情勢の一段の悪化によるところが大きい。イスラエルとイスラム組織ハマスが衝突した23年10月以降、市場は紛争拡大の可能性は小さいとみていた。1日にイスラエルがシリアのイラン大使館周辺を空爆し、投資家はリスクを再認識し始めている。

どのシナリオに沿って事態が動くのか予断を許さない。市場では「100ドル超えは十分にあり得る」（米JPモルガンのナターシャ・カネバ国際商品戦略ヘッド）との見方が出始めている。

6月の米利下げ確率は50%割れ目前
市場が原油高に敏感になるのは「（インフレ鈍化で）利下げに向かおうとする世界の中央銀行の妨げになる」（米バンク・オブ・アメリカのフランシスコ・ブランチ氏）からだ。米欧の株式相場は米連邦準備理事会（FRB）や欧州中央銀行（ECB）が6月にも利下げに踏み切るとの期待から最高値圏で推移していた。

日本株を巡っては、あるリスクが少しずつ意識されている。日経平均株価の最高値更新を支えた「円安→日本株高」の定式が原油価格の上昇によって崩れ「円安→株安」に変わることだ。日経平均は4月に入って1300円強下げた。

原油高は貿易赤字の拡大などで円安の要因となる。足元の円相場は為替介入を警戒し、1ドル=151円台で膠着しているが、岡三証券の武部力也シニアストラテジストは「1ドル=153円程度までは円安が進む余地がある」とみる。

みずほ証券の試算では、WTIが1バレル10ドル上昇すると日本企業の営業利益は1.6兆円減るという。いわゆる「悪い円安」によって、円と日本株が同時に売られる「ダブル安」につながる可能性がある。