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HSホールディングス(株)【8699】の掲示板 2022/03/09〜

最近発売された清原氏(タワーの運営者だった)の「我が投資術」を読みました。
氏の経験や手法が語られ大変面白く参考になります。
当時の出来事についても記述されています。

ウプシロンによる澤田へのTOBに対し、モンゴル当局がストップをかけ、さらに「タワーがかつて無許可でHS(当時は澤田)の大株主になった」、として澤田のハーンバンクへの議決権や配当を停止した件。
清原氏は澤田の大株主になったのは2006年で、モンゴルの銀行法改正の前であると抗議したのですが、何でもできる当局相手ではどうにもならなかったと。

株式の事実上の強制売却によるタワーの損失は89億にのぼったと

(私は当時、タワーや澤田にも落ち度ありと考えていましたが、氏の記載どおりだとすると誤りでした。
法の遡及は不当)

その他は当時の私の見立てと同じでした。
○当局は何でもできる
→私は当時、ウプシロンによるモンゴル当局への挑発はさらに事態を悪化させると主張してました。
○外国資本が莫大な利益を上げることは反発を招く
○そうなる(2019年の銀行法改正)前に、澤田やタワーは動くべきだった

あの時、ウプシロンがモンゴル当局に対し、コミュニケーションもとらずに、一方的にイチ法律事務所の見解を送り続けたことは最悪でした。
またウプシロンのかねてからのスタンス(利益の最大化を妨げる他の事業を切り捨てるべし)も。
これらがなければもう少し澤田にとって有利な(せめて不利の少ない)処理もあり得たと思います。

また、澤田側がモンゴル当局と交渉して不信感を払拭したり妥協を引き出す努力をしなかったのも大問題だったと思います。
私は当時株主でずっとウオッチしていましたが、澤田のそのような努力は全く見えませんでした。