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東海東京フィナンシャル・ホールディングス(株)【8616】の掲示板 2015/04/29〜2019/04/15

準大手証券の東海東京証券を傘下に持つ東海東京フィナンシャル・ホールディングス(8616.T)は、関西を地盤とするエース証券(大阪市)の発行済み株式の約30%を取得し、グループ傘下に収める。

複数の関係筋が29日、明らかにした。昨年来の株式市況の低迷で、証券会社の収益環境が厳しさを増す中、規模拡大により収益力を強化する。

東海東京が、エース証券の第2位株主の化粧品会社創業者と第3位株主の紳士服メーカーから相対で株式を譲り受けて筆頭株主となり、持分法適用会社とする。譲渡価格は数十億円とみられる。近く譲渡契約を結ぶ。金融庁にも報告を済ませた。

東海東京は、預かり資産4兆円超で岡三証券グループ(8609.T)と並ぶ準大手。2016年3月期の当期利益は前年比32.8%減の124億2300万円。

一方、エース証券は、傘下に名古屋を地盤とする丸八証券 (8700.T)を持ち、合わせると預かり資産は6000億円程度。2016年3月期の当期利益はエース証券が前年比54.6%減の9億2800百万円、丸八証券が同81.8%減の2億0400万円と急速に悪化している。

東海東京は東海地方に営業基盤を持つが、全国の地方銀行と合弁で証券会社を設立し、販売力を強化している。エースや丸八との連携を強めることでさらに販売力を高め、生き残りを図る。

国内証券の勢力図は、野村証券や大和証券などの大手グループに大きく水をあけられ、準大手の東海東京や岡三、SMBCフレンド証券が追随する構図となっているが、さらに中堅・中小証券も数十社が存在している。

しかし、昨年からの株式市場の変調に加え、金融庁が、回転売買の温床になるとして販売手数料偏重のビジネスモデルから、預かり資産による運用手数料重視のビジネスモデルに転換するように促している中で、中堅・中小証券の経営は厳しさを増している。

一定の販売力を持たなければ、運用会社からも相手にされかねず、規模拡大による商品仕入れの優位性の確保も課題となっている。金融庁も中堅・中小証券の再編を後押しし、経営の健全性確保につなげたい考えだ。

東海東京フィナンシャルは「検討していることは事実」(広報IR部)としている。 【ロイター】