ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

明和産業(株)【8103】の掲示板 2021/09/03〜2021/09/06

株式取引基礎講座

株取引に豊富な経験と知見をお持ちの方は読み飛ばしてください。

先月末、ここ明和産業は時価株式に比して超高利回りとなる配当予定を公表しました。
これにより同社株価は暴騰、連日ストップ高となりました。しかも新たに設けた値幅制限の例外の初適用となってのストップ高です。

そこで得難いこの事象に当初からこの掲示板を見てきて驚いました。
中には流石に炯眼に富む有為なご意見もありましたが、一方で余りに現行システムに乖離した、言うところのトンでもない誤ったご意見も散見しました。
勿論、見解、考察は固より自由ですから、投稿そのものを否定する気はありません。ただ、株式投資の経験が浅かったり、知識も十分でない方が誤った書込みに沿って取引をして大きな失敗をしないようにとの思いで投稿するものです。
したがってベテランの方は読み飛ばすか、読んで愚考の誤りなどがあったらご指摘いただけたら幸いです。

まず、株価形成の仕組みです。
モノの本などによれば、当該会社の規模、業績、将来性などに共に、配当額などの還元率も加えて形成されるといわれますが、実際には森羅万象、汎ゆる要素が加味されて決まるため、言い得るほど単純なものではありません。その証拠に会社そのものは日々余り変わっていないのに株価は殆ど毎日変わっています。また、専門家に社名を伏せて、当該株式の時価を除き必要なデータ全てを提供可能にして、株価が提示してもらえるかを考えて見てください。
要は不確定要素が多過ぎるのです。
では何故決まるか。一言で言えば需給関係のみです。
売り手は所有している株に所有する意味を失くした(理由は多々、その株はこの先下がるか、上がる可能性がないかないに等しい。受取れる配当なども考慮しても売却したい。)
買い手は買いたいと思っている株は(多々の理由、その株はこの先上がるか、下がる可能性がないかあるにしても上がる可能性より低い。受取れる配当なども考慮して買い付けたい。)

  • >>804

    株式取引基礎講座

    書いているうちに誤って「投稿」ボタンをおしてしまいました。
    まだ、きちんと推敲もしてないというのに•••。

    この投稿にご興味をお持ちになった方、この先も読んでみようと思っている方、おられましたらこの後の投稿まで少々お待ちください。

  • >>804

    株式取引基礎講座(つづき)

    №30349は若干の要修整箇所が有りますが、論旨に余り影響がないものと判断し、そのままとします。

    ある株式について上記のように売り希望者と買い希望者が生じると、普通、株式市場にそれぞれの希望する価格を提示して売買の相手方を捜し、双方が同意した価格で取引が成立するのですが、ここで大問題なのは売買どちらの想定が正しいかの判断なのです。

    規模、業績や将来性、はたまた配当利回りなどをいくら考慮しても売り手、買い手のどちらの想定が正しいかは誰にも分かりません。

    どんなに業績や将来性が良く、配当利回りが高くても、売手と買手が存在するから取引があるのです。

    そこで具体的に自分はどう判断するかとなりますが、ここからは判断材料を「事実」と「意見」に分けて展開します。

    今付いている値は3日連続のS高値。この9月と来年3月の権利付き日に所有していれば合わせて年間の配当予定は115円。
    これらが事実。何人も変えられない。

    9月の権利落ち日を過ぎたら貰える配当金以上に株価が下がる。いや下がらない。配当金は今後も引き続いて出るのか。株価が2,000円になっても配当利回りは5%以上だからまだ上がる。いやいくらなんでも1,000円くらいが落ち着きどころだ。
    これらは意見。意見は際限なくあり、正否の判断はほとんど付けられない。正しく人それぞれ。

    そこで「事実」を中心に、最小限の小生の意見を加え愚見を述べます。

    馬鹿にするなと叱られそうですが、先行きの株価など誰にも分かりません。

    分からないながらも合理的に一定の予測をすることは可能です。それは以下のとおりです。

    今回の株価暴騰の因は超高配当実施予定の公表です。従って当該配当との連関に絞った予測です。

    前提事実
    今年の9月28日の株式所有者に1株あたり47円を、来年3月29日の株式所有者に1株あたり68円を配当する。(以下、基準日という。)
    去る9月3日の終値は1,047円、来る9月6日の値幅制限は747から2,247円。

    これらを前提にすると
    買い手としては
    いつの時点でも買値としては買値より高く売れると思える額で買付ればいいのだが、その額は9月の基準日以降も所持するのであれば中間配当47円を差し引いた額、更に3月の基準日以降も所持するものであれば68円を加えた115円を差し引いた額で買い付けることになる。理論上は9月の基準日までの株価は基準日の翌日以降は47円下がる。同様に3月の基準日の翌日以降は68円下がる。そこで買値をいくらにするか、ここが最大の分岐点になる。つまり、値幅制限の最低価747円で買えれば、配当権利付きで1カ月足らずの所持で6.29%の配当が、来年3月の基準日までの所持なら15.39%もの配当が得られる。(年換算にしたら今日の低金利からは考えられないほどの高利回りに)これは売り手からしたら正にコインの裏側、買い注文出しても売ってくれる人がいるかどうかはあなたの判断。では、値幅制限の上限2,247円で買い注文を出したら、もっと高くないと駄目だと思わない人は売ってくれるだろうが、買う方にしてみたら来年3月まで持っていても利回りは5.11%、低金利時代としては決して低いとは思わないが、それより何より買値の株価が買値より下がらないか、業績を遥かに超えた配当を自分が売却するまで続けられるか、これもあなたの判断。
    まだまだ判断の分岐材料は沢山ありますが、切がないのでこの辺で•••。

    最後に、
    買い手は配当等も加味し買値以上になると思えば買うし、売り手はこれ以上では売れないと思えば売ります。
    あなたがその株価をいくらにするか決めるので誰が決めるものでもないのです。

    掲示板には3,000円超えや5,000円超えの書込みもあれば、行く行くは暴騰前の水準まで下がるとの書込みがあります。これらは極端な感じもしますが、それは私個人の「意見」であり、当たり前ながら実現の可能性は否定出来ません。

    事実を積み上げ、分析した上で自らが合理的だと判断した結果で対応することだと思いますが、これとて当然ながら絶対的なものではありません。

    父、母共にダービー馬だったとしてもその産駒がダービーで勝利する必然性はないし、余りいい例にはならないかもしれないが、昔、東大在学中、教養部時代の学年横断の試験がトップ、卒業前に受けた司法試験と国家公務員採用上級試験のそれぞれに首席合格という三冠王といわれた方が、大蔵省に入って、次官になれず国税庁長官で終えられたことがあります。

    絶対的なデータや経験則など汎ゆる材料、要素を駆使しても一寸先の将来なんて確実なものはありません。

    それでも生きていくうえで一定の予測をしないわけには行きません。
    この愚説も含め英明なご判断を願います。