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(株)島津製作所【7701】の掲示板 2018/11/09〜2019/03/06

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kab***** 強く買いたい 2018年12月12日 08:20

血液から様々な病気を早期発見するノウハウは、主に大学や企業の研究現場で使用される質量分析計の技術を応用した。同社は連結売上高(18年3月期で3765億円)の約6割を質量分析計を含めた分析機器で稼ぐ。液体、気体、固体の様々な物質の中に含まれる特定の成分の種類や質量を細密に計測できる総合力が強み。分析が難しいたんぱく質の量を微細に計測できるようにした田中シニアフェローの技術など計測法のアプローチも豊富に持つ。
 この強みを生かし、「当社が提供する一連のサービスを活用すればがんや認知症など様々な病気を早期発見できる体制を構築したい」(上田輝久社長)。上田社長は15年の就任後、先端医療分野を成長エンジンに位置づけ、20年3月期までに先療医療分野の売上高を17年3月期から倍の200億円に増やす目標を掲げる。分析機器というハードの販売だけではなく受託解析などのサービスを提供するビジネスモデルの構築も目指す。
 調査会社のシード・プランニング(東京・文京)によると、質量分析技術などを活用した次世代の診断、検査の世界市場規模は25年に132億ドル(約1兆5千億円)と16年からの10年間で3.6倍になると試算。現状は未成熟の市場で、日立製作所や東レ、NECなどが尿や血液、内視鏡の映像など様々なアプローチからがんを早期発見する手法を開発中だ。島津製作所は質量分析計で培った「みつける」「測る」技術を強みに開発競争で先行したい考えだ。