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(株)オハラ【5218】の掲示板 2018/06/19〜2018/07/05

光学ガラスのオハラ5218.Tは、高透過率ガラスセラミックス「ナノセラム」=写真=の売上が拡大する。スマートフォンの筐体(ボディー)向けに本格採用が見込まれ、今後の業績に大きく貢献しそうだ。

オハラは14日、今10月期の連結営業利益予想を18億円から27億円(前期比57.4%増)に大きく引き上げた。半導体露光装置向けガラスの好調に加え、ナノセラムの伸長が大きく貢献する。ナノセラムの今期の売上目標は当初5億円としていたが、スマホ向けの引き合いを映して13億円に引き上げた。売上が前期の13倍に急増する見通しに対応し、原材料を精製する溶解炉も増やす。

ナノセラムは、ガラスを結晶化することで耐衝撃性や耐熱性を高めた。特に光を通しやく、加工が比較的容易な点がユーザーから評価されている。昨年発売した米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の新モデルにガラスが搭載されるなど、スマホの筐体にガラスを使う流れが加速している。ただ、スマホメーカーはガラス加工に苦戦しており、耐久性などでも問題が生じていたもよう。こうした中、丈夫で加工がしやすいナノセラムに注目が集まった。

大きく売上が増える今期だが、実は初動にすぎない。足元では日本のほか、欧州や中国メーカーの高級機種向けの評価段階にあるケースが大半を占め、全体の6割が試験供給にとどまっている。来春にも本格的な市場投入が見込まれ、規模が一段と膨らむ可能性が高い。「カバーガラス、筐体向けで複数の案件が進行している」(オハラの齋藤弘和社長)。

このほか、昨年販売を始めた車載カメラ用に強度を高めたガラスの出荷も伸びている。自動運転時代の幕開けとともに、車載カメラの市場は高成長局面に入る公算。同社は今期上期に3製品を投入して需要の取り込みを急いでいる。車載カメラ用ガラスの今期売上の計画は、13億円(従来予想10億円、前期は8億円)に増額した。

中・長期的には、全固体電池向けの添加剤も期待される。現状はリチウムイオン電池向けに検証を進め、進ちょくは順調なもようだ。

<株価は戻り歩調へ>

15日のオハラの株価は前日比500円ストップ高の2719円で配分された。しかし、収益の好転を織り込む余地はまだまだ大きいとみられる。1月に付けた実質的な最高値4330円からは5割近い調整を経ており、ここからの戻り歩調が楽しみな状況だ。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS−EXPRESS ]

提供:モーニングスター社 (2018-06-18 17:40)