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ビジネスや軍事の「現場」という時間軸で見れば、AT&T(既存の5G/LTEインフラ)の方が圧倒的に「今そこにある現実」である。
IOWNとAT&Tの立ち位置を整理すると、その違いが明確になる。
1. AT&T:戦場の「今」を支える実用インフラ
富士通とノースロップ・グラマンが共同実証しているのは、AT&Tの既存の5Gネットワークを活用したものである。
現実性: すでに全米や主要拠点に基地局があるため、すぐに「戦術ネットワーク」として転用できる。
米軍との関係: AT&Tは米軍専用のネットワーク(FirstNetなど)の運用実績があり、軍が最も信頼しているパートナーである。
富士通の役割: 富士通は、AT&Tのインフラ上で動く「無線装置(O-RAN)」や「制御ソフト(Virtuora)」を提供しており、すでにビジネスとして動いている。
2. IOWN:データ爆発に備える「次世代」のゲームチェンジャー
一方でIOWNは、NTTや富士通が「数年後(2030年頃まで)」を見据えて仕掛けている次世代の通信規格である。
パランティアのようなAIが戦場で大量に使われるようになると、現在の5G(AT&T)の帯域や電力消費では追いつかなくなる、という予測に基づいている。
米軍が「今すぐIOWNを使う」わけではない。しかし、米国の国防総省などは「将来の圧倒的な低遅延・省電力」に強い関心を持っており、NTTや富士通はその「将来の標準」を日本発で握ろうともしている。
ビジネスの現実として「富士通 + AT&T + ノースロップ・グラマン」の組み合わせが、現在の米軍ビジネスの主力である。
将来の布石として「富士通 + IOWN + AI(パランティア)」は、将来のデータ戦で優位に立つための「次の一手」である。
富士通がパランティアのAIプラットフォーム(AIP)を「Fujitsu Uvance」に統合したのも、まずはAT&Tのような既存インフラでAIを動かし、将来的にIOWNへ載せ替えていくという、現実的なロードマップを描いているからだと言える。
富士通がAT&Tやノースロップ・グラマンとの連携で培った「米軍基準」の技術を、日本の自衛隊に導入しようとしている動きは、主に「通信のオープン化(O-RAN)」と「日米の相互運用性」という2つの軸で進んでいる。
1. 「O-RAN(オープンな無線網)」の自衛隊導入
富士通がAT&Tに提供しているO-RAN(Open Radio Access Network)技術は、特定のメーカーに依存せず、多様な機器を柔軟につなげられるのが特徴である。
自衛隊への展開で、富士通はこれを自衛隊の次世代通信基盤として提案している。米軍(AT&T経由)で実績がある「壊れにくく、柔軟なネットワーク」という実績を武器に、自衛隊の通信環境を最新化する狙いである。
メリットは、戦場で基地局が一部破壊されても、他社製品と組み合わせて即座に復旧できる「レジリエンス(回復力)」を、米軍での実証データをもとにアピールしている。
2. 「日米共同作戦」のシームレス化(JADC2対応)
米軍が推進するJADC2(統合全領域指揮統制)は、あらゆるセンサーと攻撃手段をネットでつなぐ構想だが、これにはAT&Tのネットワーク技術が深く関わっている。
富士通は、米軍(AT&T/ノースロップ・グラマン)と同じ通信プロトコルや制御ソフトを自衛隊に導入することで、有事の際に日米のシステムが直接つながる環境を作ろうとしている。
実績の横展開は、2023年の3社共同実証で得られた「5Gでの高速偵察データ伝送」のノウハウを、そのまま日本の防衛基盤(クラウドや戦術データリンク)に移植する形である。
3. IOWNを見据えた「先行実装」
AT&Tとのビジネスで「今動く5G」の実績を積みつつ、それを将来的にIOWNへアップグレードできる設計にしている。
ソフト化の推進では、通信機能をハード(機械)ではなく、IP Infusionのような「ソフト」で制御する仕組みを自衛隊に導入しておくことで、将来IOWNの光技術が登場した際に、中身を入れ替えるだけで最新鋭の性能に引き上げられるようにしている。
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