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楽天グループ(株)【4755】の掲示板 2019/03/03〜2019/03/06

MWC19で三木谷社長が進捗を語った:
楽天キャリア計画が技術者を惹きつけるワケ

2019年03月06日 09時00分更新 文● 山口健太

■「IT企業」が携帯キャリアに参入

 楽天の三木谷浩史社長は、MWC19の基調講演後、同社が語った携帯キャリアの中身について「誰もが半信半疑で、本当に動くのかと思ったのではないか。携帯業界のアポロ計画だ」と語っています。

楽天はシスコなどの協力によって最新の手法を全面的に導入。携帯キャリアとしての機能をできる限りソフトウェア化するという挑戦に取り組んでいます。

■最新技術だけでキャリアを立ち上げるという挑戦

 楽天が取り組む「アポロ計画」並みの挑戦は、ビジネス面では無謀との声はあるものの、エンジニアにとって非常に魅力的な側面があります。

 楽天のもとには大手キャリアやQualcommなどで携帯インフラの根幹を支えてきたエンジニアが続々と集結。10月にサービスを開始する4Gのアンテナはノキア製ですが、5Gのアンテナは楽天が自らハードウェアを設計しています

特に面白いのは、他キャリアのように既存設備のしがらみがない環境で、5Gへの移行を前提に最新技術で固めた携帯キャリアを新たに作ろうとしている点です。

 筆者の経験上、エンジニアなら誰しも「最新技術だけで固めてゼロから作り直したい」という欲求に駆られることがあります。しかし現実にはリスクが大きすぎるため、いま動いているものを改善していく仕事がほとんどを占めています。

 しかも電波の割り当てには限りがあるため、携帯キャリア事業はお金を注ぎ込めば誰でも参入できる領域ではなく、まさに一生に一度、出会えるかどうかのプロジェクトになっています。

 ここで効果があらわれてきたのが、社内の英語化や外国人社員の登用など、グローバル化への取り組みです。CTOのタレック・アミン氏以下、楽天のキャリア事業には海外出身の技術者が数多く参加しています。