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エーザイ(株)【4523】の掲示板 〜2015/04/28

エーザイの株価急騰は、エーザイのIRが市場をミスリードした結果とおもいます。

エーザイは、10月30日に開示した2Q決算短信および説明会で、2014年度の営業利益予想を530億円と明言しました。

しかし、3ヶ月しか経たない今回の3Q決算報告で突然300億円(▲230億円、計画比57%、前年比42%)に下方修正しています。

エーザイ株の売りが急増したのは、エーザイの業績予想が実態からかけ離れていたことにあります。

一方でエーザイは2Q決算説明会以降、3ヶ月で18報のニュースリリースを行い、業績への期待をさらに盛り上げました。

結果として貸借倍率が急低下し、定石のように踏み上げねらいの資金が流入してエーザイ株がマネーゲーム化しました。

3ヶ月前の2Q決算時に、エーザイ規模の会社のコーポレートスタッフが230億円もの業績下方修正が必要になることをわからなかったということはまずないでしょう。

わかっていて、確信をもって実態と異なる業績予想を開示したとするならば、エーザイのガバナンスやコンプライアンスが機能していない疑義があります。

東証に上場している企業は、投資家保護のため、売上げの10%、経常利益、営業利益、当期純利益では30%以上の業績修正となる場合、適時開示が必要となります。

エーザイは、前四半期決算以降、株価が実態に反して高騰している間も業績期待を高める情報開示のみで、業績予想の修正を示唆する情報は一切発信しませんでした。

業績予想の修正の適時開示(速やかな開示)はインサイダー取引を防止するためにも極めて重要です。

過去記事によると、エーザイはソリブジン薬害事件にかかわるインサイダー取引で社員の逮捕者を出しています。そのような経験をもつエーザイがネガティヴ情報の開示をここまで遅らせた意図がわかりません。

IRで高い評価を得ていたエーザイの株がマネーゲーム化するというのは、終わりの始まりを予感させます。

なんとかこの難局を乗り越えて欲しいと心より思います。