(株)セルシス【3663】の掲示板 2023/05/17〜2023/08/17

昨日からの上昇に関係ありそう　

2023/08/14 15:00読売新聞

　文化庁は来年度から、日本漫画の原画やアニメのセル画の収集に乗り出す。日本の漫画やアニメの国際的な人気の高まりに伴い、原画やセル画は高額で取引されるなど、「作品」としての価値が高まっているためだ。保存や活用の方法を検討し、新たな国立展示施設の建設も視野に入れる。

　複数の政府関係者が明らかにした。同庁は関連事業費を来年度予算の概算要求に盛り込む方針だ。買い取りや寄付などによる収集を想定している。今年度中に、集めた原画やセル画の管理・展示のあり方を定めた基本構想を策定し、収集する資料の選定や展示方法の検討を本格化させる。

　国が、収集・管理体制の構築に動くのは、かつては、雑誌や本、アニメを作る「材料」と位置づけられた原画やセル画の価値が急速に高まっているためだ。近年は、制作過程や描き手のこだわりを把握できる文化資料や芸術作品と見なされるようになり、関連の展示会がにぎわっている。

　日本動画協会によると、日本のアニメ産業の市場規模（２０２１年）は、海外での売り上げも合わせて計２兆７４２２億円で、１０年間で２倍以上に増えた。海外での売り上げも右肩上がりだ。漫画の原画では、１８年にパリのオークションで、手塚治虫の「鉄腕アトム」の原画１枚が約３５００万円で落札された事例がある。

　文化庁は、収集・保存を通じ、海外への流出を抑えたい考えで、海外ファンを日本に呼び込む観光資源としての活用も目指す。