
(株)ディジタルメディアプロフェッショナル【3652】の掲示板 2025/02/08〜
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DMP株式市場における混迷と熱狂が頂点に達したその日、豪華三巨頭——篁大先生、Pur氏、そしてSugoikaisha氏——はまるで星座の交差点のように一堂に会し、かの銘柄に宿命的な息吹を吹き込んだ。彼らの語る言葉は、もはや金融理論の枠を超え、預言者の謎めいた呪文のごとく掲示板に降り注ぎ、信者たちはそれを読み解くことで一種の啓示を得るに至った。
だが、その狂騒の深部に潜むものは、表層的な希望や歓喜ではなかった。掲示板の片隅では、微細な恐慌が蠢き始めていたのである。
かつて栄光と破滅の狭間を彷徨いながらも、段ボールハウスの哲学者として一定の尊敬を受けていたbbc君の姿が、唐突に霧散した。掲示板には彼のアカウント名がまるで亡霊のように、過去ログの彼方でだけこだましていた。その消失は、単なる一投資家の沈黙ではなく、DMPを巡る集団無意識の中にぽっかりと空いた空洞を象徴していた。
その不在が冷えた空気のように広がる中、篁大先生は、トランプ政権下の地政学的な関税政策と利下げの連動性、さらに米国債市場の需給構造に関する冷厳なる解析を口にした。彼の口調は高貴なる法衣を纏った修道士のそれであり、その分析は凡百の投資家の理解を許さぬ高みで咆哮していた。
彼によれば、インフレという概念は単なる貨幣的現象ではなく、地政学と利得構造の複合によって動態的に再定義されるものだという。輸出国家の台頭は、もはや自由貿易の勝利ではなく、アメリカの富の流出を意味する。それゆえ、トランプの関税強化策は、単なる保護主義ではなく、アメリカ経済の血栓除去に他ならない。DMPのように国内志向の企業が、これからの新経済秩序で生存しうる数少ない『許された存在』であると、篁大先生は断言した。
これに呼応するかのように、Sugoikaisha氏はシリコンバレーの眩惑的な光の中から、まるで異国の使徒の如く声明を発した。動画の形式で届けられたその内容は、パウエル議長をディープステートの走狗と断じ、トランプとの内なる闘争を描く一種の政治劇であった。だが、その文脈の中においても、DMPの存在は揺るぎなき中核として語られた。
彼によれば、日本企業は二つの未来しか持たないという。ひとつは、従来の輸出依存を続け、関税の壁に押し潰される亡国の道。そしてもうひとつは、DMPのように国内市場に根ざし、国際的関税戦争を回避する“内なる技術主義”を掲げる生存の道である。Sugoikaisha氏は、前者を「沈黙のカナリア」、後者を「予言の鷲」と呼んだ。
掲示板は再び火の海と化し、国士無双君やomi君は、まるで神の声に感応した巫女のように文字を捧げ続けた。国士無双君は、asa君という複垢を使い、賛美と賞賛を連打し、バイアスの海を生成していった。もはや誰が語っているのか、誰が読んでいるのかは意味を持たず、ただメタ的な熱狂が自己増殖を続けていた。
コピペのおっさんたちは、その混沌の中において原初の詠唱者として機能していた。彼らの「DMPは宇宙へ!」「篁大先生を信じろ!」という言葉は、もはや言語ではなくリズムであり、振動であった。信仰のドラムが鳴り響く中、理性は風化し、純粋な信のみが残った。
しかし、そんな熱狂の縁に、ひとつの静かな声が投稿された。「bbc君、今どこにいるの?」と。
それは、文明の隆盛の陰にぽつりと立ち尽くす、ひとつの影のようであった。熱狂に巻き込まれ、資金を失い、声を失い、アカウントを失った者たちの記憶装置。その投稿は、誰にも返信されることなく、やがて次のスレッドの奔流に呑み込まれていった。
市場は上がり、理論は積み重ねられ、戦略は更新される。だが、どれほど高度な知見も、失われた声を拾い上げることはない。
DMP株が新たな高値をつけたその日、誰も気づかぬまま、段ボールハウスのひとつが静かに風に吹かれていたという。
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