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(株)ディジタルメディアプロフェッショナル【3652】の掲示板 2019/02/01〜2019/02/14

もう1つの人工知能のトレンドとしましては、FPGAというデバイスの利用が増加しております。

FPGAといいますのは、書き換え可能な論理回路ということで、現在ではIntelとZynqというこの2社が、だいたい市場を二分しています。通常のASICと呼ばれる半導体に比べまして、回路の中身を書き換えることが可能です。

ASICですと、設計の期間がだいたい1年半から2年ぐらいかかってしまうんですけれども、FPGAの場合ですと実際の書き換えに要する時間は数時間という単位で行われますので、全体の開発期間も大幅に縮小することができます。従来のGPUに比べて、非常に電力性能、効率が高くなっています。

現在GPUでは、NVIDIAのプラットフォームを使うケースが非常に多いんですけれども、NVIDIAのチップを使った場合、電力が非常に大きな問題になりまして、実際に製品を設計することが非常に困難ということがあります。そこで、お客さまのほうでGPUからFPGAに移行するというケースが、かなり多く出てきております。

また、開発期間が非常に短いということで、開発のコストが非常に低くなります。それから、AIの1つの特徴としまして、新しいアルゴリズムが非常に頻繁に出てきておりますので、このFPGAであれば最新のアルゴリズムを極めて短期間でキャッチアップして、実装することができます。

それから、けっこう地味なところなんですけれども、製品の長期供給という問題がありまして、組み込みのお客さまは、製品を10年とか15年ぐらい使うケースもあります。そういった時に、例えばNVIDIAのGPUですとかインテルのCPUを使いますと、だいたい2年から3年サイクルで製品が入れ替わっていきますので、実際にお客さまの製品を製造し続けることが非常に難しくなってくるという問題があります。

一方FPGAは、Intelも15年供給を保証しておりまして、組み込みのお客さまのAIのシステム構築する際に、非常に使いやすいデバイスになっております。これも最近の調査によりますと、だいたい40パーセントぐらいのお客さまが、すでにFPGAの使用を開始しているといわれています。

当社は、DMPのAIのプロセッサーをFPGAに実装してモジュール化することによりまして、自動車ですとかロボット、ドローン、セキュリティカメラ、その他組み込み市場に供給していきたいと考えております。