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(株)創建エース【1757】の掲示板 2015/04/28〜2016/02/08

「ソビエト共産党と同じ末路からどう回避するか?」
 中国経済は何が何だかさっぱり分からなくなってきた。
いたるところで債券の債務不履行が発生し始めてその対応が見えないのだ。
この12月に入って立て続けに大手の会社が債券の元本も利息も払えなくなった。
河南三力炭素製品公司50億円、その他2社で40億円規模だ。
すでに15年度には16件の債務不履行が発生しており11月には中国第7位のセメント会社が1328億円の支払い不能に陥っていた。

 中国の場合は日本のように明確な倒産基準がなく、たとえ債務不履行になっても何となく操業を続けていたりするので、倒産したかしないかさっぱり分からないのだが、日本や世界標準から見ると国営企業も民間企業もとうとう倒産のオンパレードになっている。
中国の場合は従来は債券の債務不履行が発生すると地方政府が出張ってきて、国有銀行からの融資を強制的にさせて債務不履行を解消してきた。
「少し遅れたが払ったんだからいいだろう」という態度で、企業も債務不履行に陥ったことなどすっかり忘れて再び増産に走るのが常だった。
こうした企業は本来はゾンビ企業だが中国の標準では通常の会社の扱いで、したがって銀行の融資金は正常債権の扱いになる。

注)国営企業が倒産をはじめたことは前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/ppppp-a5df.html

 簡単に言えば国有企業や地方政府がバックについている企業は最終的には支払いがされるので債権者側は何か落ち着いていて「まあ、そのうちに支払いがあります」という態度だった。
しかしここに来てそうといっていられない事態が発生している。
それは中国兵器装備集団というれっきとした国有企業の子会社が債務不履行に陥った時に地方政府が救済に乗り出さなかったからである。
これには債権者側が驚いた。
地方政府はこちらはこちらで債務の山を築いており、全国の地方政府の負債は400兆円から600兆円規模にまで膨れ上がっている。
地方政府は自分のことが精一杯で他人のことなど構っていられないというのが実態だ。