最短3分で融資が可能なプロミス。利用を検討するなかで、金利がどのくらいになるのか気になる人も多いのではないでしょうか。できるだけ金利が低いサービスを利用し、支払う利息の負担を減らしたいのが本音ですよね。
そこで今回は、プロミスの金利について解説します。プロミスを利用した場合の返済シミュレーションや利息を抑える方法についても解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当
大島凱斗
元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。
当サイト内の記事内容はユーザー視点で公正に作成されております。詳しくは掲載方針・ポリシーをご覧ください。
目次
はじめに、プロミスの金利を他社と比較して解説します。
出典元:Getty Images
プロミスの金利は4.5~17.8%と定められており、どの金利が適用されるかは審査で決まります。一般的にはじめての借入れの際は最高金利が適用されるので、17.8%だと考えておくと無難です。審査状況や借入額次第では、17.8%よりも下がる可能性もあります。
出典元:Getty Images
他社の消費者金融の最高金利と比較すると、プロミスの金利は少し低めの設定です。アイフルやアコム、レイクなどのほかの消費者金融は、最高金利を18.0%に設定しています。
銀行系カードローンと比較すると、プロミスの金利は高い傾向に。三井住友銀行などの銀行が取扱っているカードローンの多くは、最高金利を14~15%で設定しているのが一般的です。
出典元:Getty Images
プロミスを含む消費者金融の貸付金利は、出資法と利息制限法によって決められています。
出資法は、貸付金利の最高金利を年20%以下に制限する法律です。20%を超えた場合には刑事罰が規定されています。
利息制限法は、年20%以下の金利について借入金額ごとの最高金利を定める法律です。借入金額10万円未満は年20%、10万円から100万円未満は年18%、100万円以上は年15%と定められています。
これらの法律を守ったうえで、申込者の利用限度額や借入金額によって金利が変動する仕組みです。消費者金融では利用限度額が大きい、または借入金額が多いほど金利が下がる傾向があります。
※参考:e-Gov法令検索「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」(外部サイト)
※参考:e-Gov法令検索「利息制限法」(外部サイト)
次に、プロミスで借入れをした場合の利息・返済額について解説します。
出典元:Getty Images
利息は、以下の計算式で算出できます。うるう年の場合は日数が366日になるため注意してください。
利息 = 借入金額 × 金利(実質年率) × 借入日数 ÷ 365日
実質年率とは、利息に加えて手続きなどにかかる手数料や諸経費を合算した利率で、金利とほとんど同じ意味で使われています。景品表示法により、消費者金融の金利は実質年率で表示するよう定められているので、基本的には「金利=実質年率」で表されることが多いと理解しておきましょう。
多くの消費者金融機関では100万円をボーダーとして金利が変わり、返済額にも違いが出てきます。ここでは借入金額10万円・30万円・50万円の場合と、100万円の場合に分けて返済額をシミュレーションしてみましょう。
出典元:Getty Images
10万円・30万円・50万円を年率17.8%で借りた場合に、毎月の返済額とトータルの返済額はどのくらいになるのかシミュレーションをしてみましょう。返済回数は、10万円が12回、30万円が24回、50万円が36回とします。
10万円の毎月の返済額は9,158円、トータルの返済額は109,894円です。30万円では毎月14,948円とトータル358,746円、50万円では毎月18,026円とトータルが648,918円でした。
10万円の借入れに発生した利息9,894円と、50万円に発生した利息148,918円とを比較すると、借入金額が多ければ多いほど、借入期間が長ければ長いほど利息はどんどん膨れ上がることがわかります。
出典元:Getty Images
100万円を年率15%で借りると仮定しましょう。返済回数60回でシミュレーションすると、毎月の返済額は23,789円、トータルの返済額は1,427,378円です。
続いて利息の違いを見るために、借入金額90万円のケースと比較してみます。90万円を年率17.8%で借りた場合、毎月の返済額は22,756円、トータルの返済額は1,365,344円です。借入金額100万円と比較すると、毎月の返済額は約1,000円の違いですが、利息は100万円借りたときよりも約37,000円多くなります。
借入金額を無闇に増やすことは避けるべきですが、希望する借入金額が100万円近くなのであれば、100万円以上を借りたほうが金利の面ではお得といえるでしょう。
次に、利息を抑える方法について解説します。
出典元:Getty Images
プロミスをはじめて利用する人は、「Web明細」サービスに登録すると30日間の無利息期間が適用されます。「Web明細」とは、会員サービスにログインし、利用明細書や受取証書を確認できるサービスです。
はじめて契約する際に、メールアドレスを登録し、書面の受取方法で「Web明細」を選択するだけで適用されます。初回契約から30日以内であれば、追加で融資を受けた場合や完済後に再度利用した場合でも無利息の対象に。
また、30日以内に全額返済ができない場合でも、利息がかかるのは31日目からです。無利息期間のうちにできるだけ多く返済しておくと、支払う利息が抑えられます。
ただし、延滞した場合は、無利息期間中の借入れにも遅延損害金が発生するほか、サービスの提供を停止されてしまう可能性もあるため注意してください。
出典元:Getty Images
完済までの期間をなるべく短くすることも、利息を抑えるうえで重要なポイントです。返済期間と利息の関係を示す例として、10万円を実質年率17.8%で借り、12回・24回・36回で返済したときの利息を比較してみましょう。
利息の総額は、12回では9,894円、24回では19,578円、36回では29,765円でした。この結果から、年間約1万円ずつ利息負担が増えることがわかります。
支払う利息を減らすためには、毎月の返済額を可能な範囲で増やし、返済期間を短くすると効果的です。
出典元:Getty Images
通常の返済に加えて繰り上げ返済や一括返済を行うと、返済期間を短縮して利息の負担を抑えられます。
繰り上げ返済は、自分の都合にあわせていつでも任意の金額を返済できる方法です。例えば、ボーナスなどの臨時収入が入ったタイミングや、生活費が余った場合など、お金に余裕があるタイミングで返済をします。
繰り上げ返済はすべて元金返済に充てられるため、毎月の返済よりも大幅に利息負担を軽くすることが可能です。
一括返済とは、返済金額を一括で完済する方法を指します。一括返済ができれば、それ以降利息がかかることはありません。最も利息を抑えられる方法ですが、無理に一括返済をすると生活が苦しくなり、借金を繰り返してしまうことも。あくまでも余裕がある場合にのみ活用することをおすすめします。
出典元:Getty Images
プロミスのような消費者金融のカードローンではなく、より金利の低い銀行カードローンを利用することもひとつの手です。
プロミスなどの消費者金融カードローンの最高金利が18.0%程度であることに対し、銀行カードローンは14.5%前後に設定していることが多い傾向にあります。金利が低い分審査は厳しめだといわれていますが、一度申込みをしてみる価値は十分にあるといえるでしょう。
以下のページでは、さまざまな銀行カードローンをランキング形式で紹介しています。特徴ごとに商品を絞り込む機能もあるので、ぜひチェックしてみてください。
出典元:Getty Images
プロミス以外の消費者金融からも借入れがあるなら、おまとめローンも検討してみましょう。おまとめローンとは、複数の金融機関からの借入れを1社にまとめること。
おまとめローンを利用する際は、他社の借入金額分をプロミスから借入れて、他社借入れをすべて返済する仕組みです。プロミスでの借入金額が大きくなる分、金利を下げられる可能性があります。
借入先が1社になれば、返済の管理もしやすくなるでしょう。返済額の合計がわかりやすくなるため、計画的に借入残高を減らしていけるのがメリットです。
プロミスの金利は、工夫すれば引き下げることが可能です。以下で詳しく解説します。
出典元:Getty Images
限度額が100万円を超えると、金利は自動的に15%に下がります。利息制限法により借入元金に応じて適用する金利の上限が定められており、100万円を超える場合は15%を上限にすることがルールです。
ただし、プロミスには総量規制が適用されており、申込者の年収1/3以上の金額は貸し付けができないよう決められています。プロミスでの借入額だけでなく、他社から借りている金額もすべて合算したうえで、年収の1/3までが上限です。100万円を借りるとすると、最低でも年収は300万円が必要であるため、なかにはそもそも100万円は借りることができない人もいます。
また、100万円を借りられる場合であっても、金利を引き下げるためにむやみに借入額を増やすことはやめましょう。借りた分だけ利息はかかり、返済負担が増えます。金利が下がってもかえって負担が増える可能性が高いので、借入れは必要な分だけにとどめてください。
1級FP技能士/内山FP総合事務所代表
内山貴博
増額時にも審査があるので、その後年収などの審査項目が悪化している場合、借入限度額を増額するどころか引き下げられることも想定されます。返済利息は借入額と金利、2つの要素から成り立ちます。金利を低くするためだけに借入額を増やしてもそれほど意味はありません。
出典元:Getty Images
プロミスの金利を引き下げたい場合は、プロミスに直接交渉することも選択肢のひとつです。プロミスの利用実績があり収入が安定している人であれば、金利を引き下げられる可能性があります。交渉はプロミスコールから行ってみてください。
ただし、プロミス側にとって金利の引き下げは利益減少につながりかねないため、簡単に応じてもらえるわけではないと考えておきましょう。利用実績や収入の安定性が不足していると、交渉がうまく進まない可能性もあるので注意してください。
以下のページでは、プロミスのカードローンについて、金利のほかに借入れまでの最短時間や、利用できるコンビニエンスストアのATMなどさまざまな情報を掲載しています。
実際の利用者のクチコミも紹介しているので、借入れの際の参考にしてみてください。
別のカードローンの利用を検討している人は、以下のページをチェックしましょう。各金融機関のカードローンをランキング形式で紹介しています。特徴ごとに絞り込む機能もあるので、借入先を比較検討する際の参考にしてください。
提供元:mybest
公開日:2022年11月15日
※本記事に掲載されている情報は2022年11月15日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
※本記事の情報は、各ローン会社の提供する個別の商品の内容等を保証するものではありません。また、情報の正確性等についても、これを保証するものではありません。本記事の情報を基に被った一切の損害について、LINEヤフー株式会社は一切の責任を負いません。本記事の情報を営業等に利用すること、第三者への提供目的等で利用すること等を固く禁止します。
※2022年4月の改正民法の施行により、成年年齢が18歳に引き下げられており、記事中における成年・未成年の対象についても変更が生じております。利用条件など各社の求める申込み資格の変更については、事業者ごとに判断が分かれておりますので、お申込みの際は各社の申込みページに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
1級FP技能士/内山FP総合事務所代表
内山貴博
「せっかくの無利息期間だから」と最大限活用したくなるところですが、その途中でも返せる状況であれば早めに返済することをおすすめします。その後状況が大きく変わることも想定されます。無利息期間ということにこだわらず「借入額はできるだけ小さく、返済は早く」を徹底してください。