アコムでカードローンの限度額を上げたいときに気になる増額申請の仕方。どんな手続きが必要なのか、また審査で気をつけるべきポイントはあるのかなど、知りたい人も少なくないはずです。
そこで今回は、アコムで増額する方法についてわかりやすく解説します。審査で見られるポイントや申込む際の注意点も紹介するので、ぜひ増額検討に活用してみてください。
元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当
大島凱斗
元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。
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目次
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アコムでは、審査に通るとカードローンの限度額を増額できます。増額とは、借入れできる金額の上限を引き上げること。たとえば70万円を借りたい場合、最初に設定した限度額が50万円なら増額申請が必要です。審査に通ったら希望額まで限度額が引き上げられます。
増額と似ている言葉で追加融資というものがありますが、追加融資とは限度額を変えず上限の範囲内で追加でお金を借りることです。たとえば、最初に設定した限度額が50万円で、すでに20万円借りていた場合、追加で10万円借りることを追加融資といいます。
ちなみにアコムのカードローンを利用する条件は、20歳以上で安定収入があることです。この条件を満たしていれば、学生でもカードローンの利用や増額ができる可能性があります。ただし、無職の場合は安定収入という点で条件を満たさないため、増額どころか追加融資も難しいと考えておきましょう。
アコムでの増額申請は他社に新規で申込むより手間がかからず、最短当日中に審査回答が得られます。増額によって金利が下がる可能性がある点もメリットです。ここからは、アコムで増額するメリットを解説します。
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アコムの増額審査の回答は、原則当日中に伝えられます。審査は土日祝日含め毎日行われているため、働いている人も休日に手続きが可能です。
しかし、審査状況や申込む時間によっては、翌日以降の回答となる可能性があります。もともと申請してあった内容と現在の状況が大きく異なる場合や、増額の金額があまりにも大きい場合などは、審査に時間がかかる傾向です。
また、審査自体が混みあっていたり、申告内容に不備があったりした場合も時間がかかってしまうため、当日回答が難しくなるでしょう。
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増額によって金利が下がる可能性がある点もメリットです。一般的にカードローンでは、利用限度額が増えると適用金利が低くなる傾向があります。金利が下がればかかる利息が少なくなるため、返済の負担が軽減されるでしょう。
アコムを含む消費者金融の金利は、利息制限法によって上限が決められています。利用限度額が10万円未満なら最高金利は20%、10万円以上100万円未満なら18%、100万円以上なら15%です。
たとえば、利用限度額が50万円から100万円に増額された場合、自動的に金利は15%以下に下がります。返済総額が劇的に変わるわけではありませんが、少しでも利息を抑えたい人は増額を検討するとよいでしょう。
※参考:日本貸金業協会「上限金利について」(外部サイト)
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アコムでの増額申請は、他社に新規申込みするより手間がかかりません。他社のカードローンに新規で申込む場合、個人情報の入力や本人確認書類の提出といった手続きが必要です。一方、アコムの増額申込みは会員ページなどから簡単に手続きできます。
また、新規申込みでカードを発行する場合はカードを受取る工程が必要ですが、アコムの増額申請ならすでに持っているローンカードをそのまま利用できるため、カードを受取る必要もありません。
アコムで増額申請すると、勤務先に在籍確認の電話がかかってきたり、かえって限度額が下がったりする可能性があります。ここでは、アコムで増額するデメリットや注意点を見ていきましょう。
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アコムの増額申請では基本的に在籍確認の電話はありませんが、新規契約時から勤務先の変更があった場合は実施される可能性があります。(※原則、電話での確認はせずに書面やご申告内容での確認が実施されます)
勤務先で電話対応ができない時間帯がある場合や、どうしても電話での在籍確認をしてほしくない場合などは、事前にアコムに相談してみてください。電話の際にはアコムと名乗らず個人名でかけるなど、プライバシーにも配慮されています。
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増額申請では、アコムや他社での利用状況に問題があったり、年収が減少していたりすると、限度額を引き下げられる可能性があるため注意してください。
増額申請すると、審査を行うにあたってあらゆる状況を調べられます。初回契約時よりも信用度が低いと判断されれば限度額を引き下げられてしまうため、現在審査に通りやすい状況かを事前によく考えておきましょう。何か問題がありそうなら、増額申請を行わない選択も有効ですよ。
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増額して借入額が増えると、貸金業法の最高金利により金利が下がる可能性があります。そのため、金利を下げることを目的として増額申請をする人もいることでしょう。
しかし、借入額が増えればその分返済も大変になります。安易に増額申請するのではなく、利用目的や家計状況と照らし合わせて慎重に考えましょう。
ちなみにアコムでは、利用限度額に応じて下記の金利が適用されます。
アコムの金利と返済額について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。さまざまなシミュレーションをもとに、返済額を確認できます。
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アコムで増額申請をすると、本人確認書類や収入証明書を求められる場合があります。本人確認書類として利用できる書類は以下のとおりです。
なお、保険証を用意する場合は契約後にアコムから送られる郵送物の受取り、もしくは補足書類(発行日から6カ月以内のもの)の提出が必要です。補足書類は、住民票の写しまたは公共料金の領収書(電気、ガス、水道など)のどちらかを利用できます。
以下に該当する場合は収入証明書も必要なので、増額申請をする前に用意しておきましょう。
収入証明書には、以下の書類が該当します。
収入証明書を提出する際は、スマホアプリもしくはマイページからアップロードする、自動契約機から提出する、FAXで送信する、専用封筒にて郵送するのいずれかの方法で行いましょう。
アコムの増額は、インターネット、自動契約機、ATM、電話の4つの方法で申込みができます。必要な書類や提出方法まで詳しく紹介するので、ぜひ申請する際の参考にしてください。
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インターネット・会員サイトからの申込みは、アコムのマイページにログインし「ご利用可能額を増やす」から手続きします。必要情報を入力したら、確認画面で「契約する」ボタンをクリックしましょう。変更完了画面が表示されれば、手続きは完了です。
なお、「ご利用可能額を増やす」が表示されない場合は、アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)まで問い合わせてみてください。
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自動契約機(むじんくん)でも増額の申込みができます。本人確認書類が必要なので、用意してから向かいましょう。自動契約機に表示される案内に沿って手続きを進めれば完了です。
なお、状況によっては収入証明書が必要な場合もあります。心配な人は自動契約機へ向かう前に、アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)まで問い合わせましょう。
アコムの自動契約機をはじめて利用する人は、利用方法を詳しく解説している以下の記事も参考にしてみてください。
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アコムATMから申込む場合は、ATMの画面右下にある「極度額等の変更申込」を選択して操作を始めましょう。表示される案内に沿って手続きを進めれば完了です。
近くのアコムATMは公式サイト(外部サイト)から検索してください。また、ATMの画面上に「極度額等の変更申込」が表示されない場合は、アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)まで問い合わせましょう。
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電話からの申込みは、アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)へ問い合わせをし、案内に従って手続きを行いましょう。利用可能時間は、平日9時〜18時までです。
アコムで増額審査に落ちる原因は、信用情報に問題がある、アコムの利用実績が少ないなどさまざまです。ここからは、アコムで増額できない理由を解説します。
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信用情報に問題があると、アコムの増額審査に通らない可能性があります。信用情報とは、ローンやクレジットカードなどの利用履歴を記録した情報のこと。審査では返済能力を判断する材料として、信用情報を見られることが一般的です。
他社ローンやクレジットカードの利用状況によっては、信用情報に問題があると判断されることも。たとえば、他社ローンから借りている残高や件数が多いと、増額審査に落ちる可能性が高くなるため注意しましょう。また、年収に対してクレジットカードの利用金額が高すぎても、返済能力を疑われる可能性があります。
延滞などの事故情報があるかどうかも重要なポイントです。過去にアコムを含むカードローンやクレジットカードの返済を延滞していると、増額審査に通りにくいと考えられます。
増額審査において自分の信用情報が気になる場合は、信用情報機関に開示請求をしてみましょう。アコムの信用情報機関にはJICC(外部サイト)とCIC(外部サイト)の2つがあります。
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アコムの利用実績や借入れの履歴が乏しい人は、増額審査に通過しにくい傾向があります。アコムでの借入履歴や返済状況は、増額審査において返済能力を判断するための重要な項目です。
定期的にアコムを利用していれば、審査に必要な判断材料が蓄積されていきます。しかし契約から日が浅い場合や、契約のみで実際に借入れはしていない場合、アコム側では増額しても問題ない人物なのかを判断できません。自ずと審査落ちの可能性は高くなるでしょう。
増額審査に通りやすくするためには、申請前にアコムでの利用実績を作り、アコムとの信頼関係を築いておくことが大切です。一般的には、6カ月以上利用実績を積み重ねることでアコムからの信頼を得られるといわれています。
また、返済の遅延など利用実績に問題がある場合は信用度が低いとみなされるため、増額審査の通過は困難となるでしょう。借入れをしたら延滞することなく、必ず期日どおりに返済してください。
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借入限度額が総量規制を超えることも、増額審査に落ちる原因のひとつです。
アコムを含む消費者金融には総量規制のルールが適用されます。総量規制とは、借入限度額を年収の3分の1に制限して、ローンの返済ができなくなる人を減らすための仕組みです。たとえば、年収が300万円の場合、借入限度額は100万円に制限されます。この借入限度額は、利用しているすべての金融機関を合わせた合計金額です。
アコムの増額審査では、総量規制をオーバーすると審査に通過できない可能性が高くなります。転職などによって新規契約時から収入が減少している場合は、特に注意してください。
※参考:日本貸金業協会「総量規制について」(外部サイト)
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属性や年収を不安視され、審査に落とされることもあります。いずれも返済能力を判断するために重要な情報であり、問題があると見なされれば審査の通過は困難です。
たとえば、住所や勤務先が変わった際にアコムへ届出をしなかった場合、登録情報が誤っていると判断されて審査に落ちる可能性があります。また、利用限度額が上がる分、増額申請時にはより高い返済能力が求められますが、初回契約時に比べて年収が増えていなければ審査に通りにくいでしょう。
属性などの個人情報を故意に偽った場合だけでなく、記入ミスなどで間違った場合も審査落ちの可能性が高まります。登録情報に変更がないかをチェックし、変更がある場合はすみやかに手続きをしておきましょう。
増額申請をしたものの審査に通らなかった人のなかには、落ちた理由が気になる人もいるでしょう。ここからは、審査落ちの理由が開示されるのか、落ちたときにどう対処したらよいかを解説します。
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どんな理由で審査に落ちたのかは開示されないため、自分で思い当たる理由を考えなければなりません。
たとえば勤続年数が1年未満だったことが原因と考えられるのであれば、勤続年数が1年以上になるまで期間を空けてみて、再度アコムに増額申請するのもひとつの方法です。アコムの利用実績が足りないことが理由として考えられるなら、6カ月は利用実績を積んでから申請するのがよいでしょう。
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アコムの増額審査に落ちてしまった場合は、6カ月待ってからアコムで再度申込みするか、ほかの消費者金融や銀行カードローンへの申込みを検討してください。
増額審査に落ちてすぐに他社申込みをすると、増額申請をした履歴が信用情報に残っているため審査時に警戒される可能性が高くなります。他社申込みをする際は、自分がどんな理由で増額審査に落ちてしまったのかを考えて、慎重に動いてください。
以下のページでは、他社ローンについて詳しい情報を掲載しています。実際の利用者アンケートから、早くて借りやすいカードローンを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、アコムの増額についてよくある質問に答えていきます。審査や申込み基準についても解説するので、ぜひこちらを参考に不安や疑問を解消してくださいね。
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消費者金融ではどこも一定の厳しい審査を設けており、審査の厳しさや内容に大きな違いはないといわれています。基本的に増額審査の基準は公表されていないため、審査の難易度については明言できません。
ただし、増額はアコムにとって貸倒れのリスクが上がることになるため、審査は厳しいと考えられます。アコムに限らずどの消費者金融でも、審査がゆるいということは基本的にないと考えたほうが良いでしょう。
アコムの審査について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
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アコムの増額ボタンとは、マイページに表示される「ご利用可能額を増やす」ボタンのことです。増額申請ができる状態と判断された場合に表示されます。
しかし、人によってはアコムの増額ボタンが表示されないことも。主な原因として、アコムの利用期間が短い、信用情報に傷があるなどが考えられます。
問い合わせることで解決できる可能性があるため、増額ボタンが表示されない場合はアコム総合カードローンデスク(0120-629-215)に相談してみてください。
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アコムで増額できるのは、アコムの契約極度額800万円までのうち、最高で年収の3分の1までです。
アコムを含む消費者金融には総量規制が適用されるため、他社の借入れを含めた合計を年収の3分の1以内におさめる必要があります。たとえば、年収300万円・他社借入れが30万円の場合、アコムで借入れできる金額の上限は70万円です。
ただし、増額するには審査の通過が必須であり、必ずしも年収の3分の1まで借りられるわけではないことを理解しておきましょう。
※参考:日本貸金業協会「総量規制について」(外部サイト)
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アコムの公式サイトには明記されていませんが、一般的には初回の借入れから6カ月以上経過すれば増額できるといわれています。利用実績が乏しい場合は審査に通過しにくいため、まずは6カ月以上を目安としてアコムの利用を継続しましょう。
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増額審査の結果が来ないときは、電話やチャットで問い合わせましょう。アコムの増額審査の結果は原則として当日に回答されますが、審査状況などによっては時間がかかる場合があります。
電話で問い合わせる場合は、アコム総合カードローンデスク(0120−629‐215)に連絡しましょう。公式サイトにログインし、チャットでオペレーターに問い合わせることもできます。どちらも受付時間は平日9時〜18時です。
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アコムの増額審査に通過できても、無利息期間のサービスは利用できません。アコムを含む消費者金融のなかには無利息期間を設けているところもありますが、利用できるのは基本的に初回契約時のみです。
無利息期間を活用したいのであれば、ほかの消費者金融カードローンの新規申込みを検討してください。
以下のページでは、アコムのカードローンについて、金利や借入れまでの最短時間、利用できるコンビニATMなどさまざまな情報を掲載しています。
実際の利用者のクチコミも紹介しているので、増額を検討する際の参考にしてみてください。
提供元: mybest
公開日:2022年12月20日
更新日:2024年09月25日
※本記事に掲載されている情報は2022年12月20日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
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CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表
飯田道子
増額することは可能ですが、総量規制の範囲内での金額設定となります。総量規制は年収の3分の1までなので、年収150万円であれば最高50万円まで、年収300万円なら最高100万円まで増額することは可能です。ただし、借りられるお金と返せるお金は違います。たとえ上限まで借りられた場合でも、本当に延滞せずに返済を続けられるかどうかはあらかじめ計画を立てたうえで増額申請に臨んでくださいね。