最短即日で融資を受けられて、初心者でも使いやすいアコム。しかし、お金を借りたいと思っているものの、利息や返済期間がどれくらいになるのかわからず、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
今回は、アコムの金利や利息の計算方法、返済シミュレーションを解説します。返済負担額を減らすポイントも紹介するので、返済計画を立てる際の参考にしてください。
元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当
大島凱斗
元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。
当サイト内の記事内容はユーザー視点で公正に作成されております。詳しくは掲載方針・ポリシーをご覧ください。
目次
はじめに、アコムの金利について解説します。金利の決まり方や、他社と比べて高いのかどうかを詳しくチェックしましょう。
出典元:Getty Images
アコムの金利は、審査と契約極度額によって決まります。契約極度額とは、カードローンで借入れができる金額の上限のこと。アコムでは、契約極度額に応じて年3.0~18.0%の範囲で金利が決定します。
契約後は返済状況なども考慮されますが、はじめてアコムを契約する場合や契約極度額が100万円に満たない場合は、最高金利の18.0%が適用される可能性が高いと覚えておきましょう。
契約極度額はアコムが行う審査で決まります。申込者の年収や職業、同居家族の人数といった属性情報や、カードローンの借入状況などから総合的に審査されるため、利用者によって契約極度額はさまざまです。
出典元:Getty Images
アコムの最高金利は銀行系カードローンと比べて高めですが、消費者金融系カードローンのなかでは平均的だといえます。まず、大手銀行カードローン3社とアコムの最高金利を比較してみましょう。
次に、アコムを含む大手消費者金融との比較です。
消費者金融系カードローンの最高金利は、ほとんどの会社で18.0%に設定されています。アコムを含む消費者金融系カードローンの金利が高いと感じる人は、銀行系カードローンを検討してみてもよいでしょう。
出典元:Getty Images
アコムの適用金利と契約極度額は、Webやアプリ、ATMなどで確認できます。
Webの場合、マイページのメニューにある「明細書の確認」をチェックしましょう。ログインには8桁の会員番号とWebパスワード(もしくは4桁の暗証番号)が必要なので、あらかじめ控えておくとスムーズです。
アコム公式スマホアプリ「myac」では、ホーム画面に契約極度額などの情報が記載されています。生体認証や顔認証ですぐにログインできるので、パスワードを確認する手間を省きたい人にもおすすめです。
ATM利用時に発行される利用明細書でも適用金利を確認できます。ローソン銀行・セブン銀行ATMの利用明細書に契約極度額は記載されませんが、残高と利用可能額を合算すれば金額の把握は可能です。提携ATMによって記載内容は異なる可能性があるため、アコムでATMを利用する際はチェックしてみてください。
アコムの利息や最低返済額の計算方法を解説します。公式サイトの返済シミュレーションについても紹介するので、順番にチェックしていきましょう。
出典元:Getty Images
アコムの利息は、「借入残高×借入利率÷365日×ご利用日数」で計算されます。
借入残高は毎月の返済や繰り上げ返済によって減っていくため、日割り計算される仕組みです。また、返済のタイミングによっては利用日数が変化するので、支払い時にかかる利息が変動することもあります。
出典元:Getty Images
アコムの最低返済金額の計算方法は「借入額×一定の割合」です。一定の割合は契約している契約極度額によって異なり、以下のように決まっています。
例えば限度額が30万円で10万円借入れした場合は「10万円×4.2%」で計算され、1,000円未満の端数は切り上げになるため、最低返済額は5,000円です。
最低返済額を支払い続けるだけでも完済できますが、返済額を増やせば返済期間が短くなり、利息を抑えられます。お金に余裕のあるときは、積極的に最低返済額以上の返済をしましょう。
出典元:Getty Images
利息や毎回の返済金額などは自分でも計算できますが、簡単に把握したいならアコム公式サイトの返済シミュレーション(外部サイト)を活用しましょう。借入希望額や借入利率などを入力するだけで算出できるので、返済の計画を立てる際に便利です。
利息や毎回の返済金額をシミュレーションするには、借入希望額と借入利率、返済回数を入力します。シミュレーション結果には「毎月のご返済金額」が表示され、「返済計画表を開く」をクリックすれば利息なども確認可能です。借入利率によって選択できる返済回数の上限は異なるので、上限内の回数を入力してください。
返済期間を調べたいときは、借入希望額と借入利率、毎月の返済金額を入力します。先述のとおり、最低返済額は契約極度額によって変わるため、下限より上の金額を入力しましょう。
ここからは、アコムで借入れをした際の返済シミュレーション例を紹介します。10万円、30万円、50万円、100万円の借入れを想定してシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。なお、計算には利息制限法に基づく最高金利を利用します。
出典元:Getty Images
アコムで10万円を金利18.0%で借入れした場合、返済シミュレーションは以下のとおりです。
<毎月5,000円(最低返済額)を返済する場合>
<毎月10,000円を返済する場合>
<毎月20,000円を返済する場合>
上記のシミュレーションは毎月5,000円、10,000円、20,000円を借入れから30日ごとに返済した場合の目安です。毎月の返済額が増えるほど返済回数が少なくなり、利息や支払総額も抑えられます。
出典元:Getty Images
アコムで30万円を金利18.0%で借入れした場合、返済シミュレーションは以下のとおりです。
<毎月13,000円(最低返済額)を返済する場合>
<毎月20,000円を返済する場合>
<毎月40,000円を返済する場合>
上記のシミュレーションは毎月13,000円、20,000円、40,000円を借入れから30日ごとに返済した場合の目安です。自身の返済計画を立てる際の参考にしてみてください。
出典元:Getty Images
アコムで50万円を金利18.0%で借入れした場合、返済シミュレーションは以下のとおりです。
<毎月15,000円(最低返済額)を返済する場合>
<毎月30,000円を返済する場合>
<毎月50,000円を返済する場合>
最低返済額の15,000円を毎月返済する場合と50,000円を毎月返済する場合では、支払総額に152,521円もの差があります。支払いが長引けば長引くほど利息は膨らんでしまうため、できるかぎり早めの返済を心がけましょう。
出典元:Getty Images
アコムで100万円を金利15.0%で借入れした場合、返済シミュレーションは以下のとおりです。借入額が100万円を超える場合、最低返済額は15,000〜30,000円の間で設定されます。
<毎月30,000円(最低返済額)を返済する場合>
<毎月50,000円を返済する場合>
<毎月70,000円を返済する場合>
元金が大きいとその分利息も大きくなるため、返済が長引くと利息分だけでも大きな金額になってしまいます。しっかりと返済計画を立てて、できるだけ利息の負担を抑えることが大切です。
出典元:Getty Images
アコムでは借入れの途中でも追加で借入れを行うことが可能です。その際の留意点として、先述した最低返済額は借入残高に合わせてシフトするため、追加の借入れをすれば最低返済額もその都度変化する点が挙げられます。
なお、追加の借入れは自分の利用可能金額の範囲内に限られます。利用枠の増額には所定の手続きが必要になるのでその点も注意してください。
返済期間が長引けば長引くほど利息は膨らんでしまい、返済の負担も増えていきます。ここでは、アコムの返済額負担を減らす方法を解説します。
出典元:Getty Images
アコムの利息は日割りで計算されるため、毎月の返済額を上げて借入期間を短くすれば、その分利息を減らすことが可能です。アコムの設定している最低返済額を支払い続けるだけでも完済はできますが、返済期間が長くなるほど利息の負担は大きくなってしまいます。
返済に余裕がある場合は、繰り上げ返済も積極的に利用しましょう。繰り上げ返済は、毎月の決まった返済日以外のタイミングで返済を進める方法のこと。通常の返済では毎月の利息を支払ったあとに元金返済が行われますが、繰り上げ返済なら全額を元金返済に充てられます。
次回以降の元金をグッと減らせるため、利息の総額が少なくなり負担軽減につながります。繰り上げ返済は、返済期間が短くなる以上のメリットがあるため、積極的に利用してください。
出典元:Getty Images
返済期間中にお金に余裕が生まれた際は、一括返済を検討しましょう。一括返済は、以降の利息負担がなくなるため、負担軽減に最も効果的な返済方法といえます。
ただし、硬貨に対応していないATMで一括返済を行う場合は、1,000円未満の端数が無利息残高扱いになるので注意が必要です。無利息残高とは、利息がつかず、支払期限も設定されない残高のこと。
アコムの解約を検討している人は、無利息残高を含めて完済する必要があります。一括返済をする際には、円単位で返済できるインターネット返済や振込みを利用しましょう。以下の記事では一括返済のメリットや注意点を詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
出典元:Getty Images
アコムでは契約の翌日から最大30日間は無利息期間になっており、その期間内に完済すれば利息が発生しません。例えば、給料日前でお金に余裕がないときに借りて、給料日後すぐに返済してしまえば、利息の支払いがないので元金の支払いだけで完済できます。
無利息期間がつくのは初回契約時のみ。アコムを再契約した人は対象外なので、注意しましょう。
1級FP技能士/内山FP総合事務所代表
内山貴博
「30日間無利息」と聞くと、つい「30日ギリギリまで借りておきたい」という心理が働きますが、早めに返せるのであれば返しておくことが鉄則です。手元にお金があることでつい余計なものを買ってしまう、予定していなかった外食を楽しんだ。その結果、無利息期間が終わっても完済していない。こういった展開は避けたいところです。
出典元:Getty Images
金利の引き下げ交渉も、返済額の負担を減らす方法のひとつです。一定期間以上アコムを利用した実績がある人や、毎月の返済を滞りなく行っている人は、直接相談することで金利を下げてもらえる可能性があります。
金利の引き下げを交渉したい場合は、アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)に電話をしてみましょう。アコムの利用を開始してから間もない状態では断られる可能性が高いため、ある程度利用実績を重ねてから相談することをおすすめします。
出典元:Getty Images
利用限度額の増額も金利を引き下げる手段のひとつです。利用限度額ごとの最高金利は利息制限法によって決められており、10万円未満の場合は年20.0%、10万円以上100万円未満の場合は年18.0%、100万円以上の場合は年15.0%に制限されます。
先述のとおり、アコムの適用金利は年3.0~18.0%です。例えば利用限度額を50万円から100万円に増額すると、自動的に最高金利は18.0%から15.0%に変わるため、最大で3.0%も金利が低くなります。
利用限度額を増額したい場合は、マイページや無人契約機、電話で審査を申込みましょう。ただし、審査結果によっては増額ができなかったり、以前より利用限度額が下がったりする可能性もあるので、自身の収入状況などを確認したうえで申込みをしてください。
アコムの返済について、よくある質問を紹介します。返済計画を立てる際に役立てられる情報もあるはずなので、ぜひ最後まで読んでみてください。
出典元:Getty Images
アコムでの借入れにおける自分の最低返済額を確認する方法としては、以下が挙げられます。
会員ページでは時間帯を問わず気軽に確認できます。電話による確認はフリーダイヤルのため無料で利用でき、自動音声によって借入れの残高や返済期限などの照会も可能です。自分の都合の良い方法を活用してください。
出典元:Getty Images
アコムの完済までにかかる期間の目安も公式サイトの返済シミュレーション(外部サイト)でチェックできます。
上記リンク「ご返済シミュレーション(借入返済)」から「返済期間(どれくらいの期間返済すればいいか)」のタブを開きましょう。借入希望額と借入利率(実質年率)、毎回の返済金額を入力すると、シミュレーション結果と返済計画表が表示されます。
出典元:Getty Images
アコムの返済期日は「35日ごと」か「毎月指定日」から選ぶことが可能です。(ただし口座振替の場合は6日と決められている点には注意してください。)
「35日ごと」の返済期日は、初回のみ借入日の翌日から35日後で、それ以降は返済日から数えて35日ごとです。35日以内であれば、好きなタイミングで返済できることも覚えておきましょう。
ただし、35日ごとの返済は次回の返済日を把握しにくくなってしまうため、不安がある人は「毎月指定日」を選択するのがおすすめ。給料日などに指定すると、返済忘れを防止できます。
返済期日に遅れると、高利率の遅延損害金が発生したり、信用情報に傷がついてしまったりする可能性も。支払いが確実に間に合う返済期日を設定することが大切です。
以下のページでは、アコムのカードローンについて、金利や借入れまでの最短時間、利用できるコンビニATMなどさまざまな情報を掲載しています。
実際の利用者のクチコミも紹介しているので、借入れの際の参考にしてみてください。
別のカードローンの利用を検討している人は、以下のページをチェックしましょう。各金融機関のカードローンをランキング形式で紹介しています。特徴ごとに絞り込む機能もあるので、借入先を比較検討する際に参考にしてください。
提供元: mybest
公開日:2022年12月14日
更新日:2024年09月18日
※本記事に掲載されている情報は2022年12月14日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
※本記事の情報は、各ローン会社の提供する個別の商品の内容等を保証するものではありません。また、情報の正確性等についても、これを保証するものではありません。本記事の情報を基に被った一切の損害について、LINEヤフー株式会社は一切の責任を負いません。本記事の情報を営業等に利用すること、第三者への提供目的等で利用すること等を固く禁止します。
※2022年4月の改正民法の施行により、成年年齢が18歳に引き下げられており、記事中における成年・未成年の対象についても変更が生じております。利用条件など各社の求める申込み資格の変更については、事業者ごとに判断が分かれておりますので、お申込みの際は各社の申込みページに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
1級FP技能士/内山FP総合事務所代表
内山貴博
利息負担を減らせるように、1回の返済でできる限り多く支払いましょう。ただし、「多く・短く」返済することで無理が生じ、再度借入れすることにならないようにしてください。臨時出費も含め、月々の収支をある程度試算したうえで返済額を決めてください。