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日経平均株価【998407】の掲示板 2019/09/24

>>1469

「気候変動問題をセクシーに取り組む」の違和感はこうして生まれた(そもそもsexyとはどういう意味か)
安部かすみ | ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

小泉氏はなぜ「セクシー」という言葉を使ったのか?
私は動画ニュースを観て困惑した後、検証のためにもう一度動画をチェックした。 そして2回目に気づいたことがある。それは、小泉氏が「セクシー」と発言しながら、隣の女性を指差したことだ。

しかし、あのような場だ。これは何か隣の女性にヒントがありそうだと思い調べると、もともとの「セクシー」発言は隣に座っていた女性が以前発言したもので、小泉氏はそれを引用したことがわかった。

その隣の女性は、UNFCCC(国際連合枠組条約)の事務局長、クリスティアナ・フィゲレス(Christiana Figueres)氏。同氏はコスタリカの外交官で、2010年7月から同事務局長に就いている人物だ。

フィゲレス氏の発言概要:

今こそ、グリーンセクシー(環境セクシー)に取り組む時であり、それを標準にする時です。とてもセクシーに。明日から明後日から取り組もう、ではなく「今」なのです。この責任を我々の子ども世代やそれ以降の世代になすりつけてはなりません。この問題は今の私たちにかかっているのです。この責任を理解することは、私たち、今の世代の人々次第です。この問題への挑戦を避けて通らないよう、人々に啓蒙しようではありませんか。

ではなぜ今回、小泉環境相のセクシー発言がこれほど騒動になっているのか。

まず文頭で上げた動画ニュースの発言の部分の映像が「セクシーであるべき」発言で終わっているからだろう。あの部分だけを観たら、誰でも「環境問題=セクシー???」と混乱するに決まっている。アンチ小泉氏にとって、同氏を叩く格好の材料となってしまった。

通常テレビや新聞などの報道では、時間や文字数の問題で、発言の一部がピックアップされて報じられることが多い。また今では誰もが、インターネットやソーシャルメディアを使って、まことしやかに情報を発信できるようになってしまった。よって現代生活の中で受け手に求められているのは、おかしいなと感じた時に「これは本当なのか?」「その発言の真意は?」と疑問を持つことだろう。

近年叫ばれて久しい情報リテラシーとは何か、を改めて考えさせられた。