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(株)エージェント・インシュアランス・グループ【5836】の掲示板 2024/06/05〜

家電であれば、自前で強力な販売員を育成して人海戦術と安さや割引で売っていくというカラーを崩さないために、M&Aよりも自前で大きくなった方が残りました。
調剤薬局の世界では規模拡大のためには、出店攻勢という手段は、すでに限られていて、病院や診療所の門前調剤としての場所や市場は飽和していて、M&Aで大きくなることが有力な方法の一つとなっています。もしくは、スギ薬局のようについでに買い物をしてもらうためにドラッグストアに調剤を併設するという手法か。これは、販売価格と売るものが変わらない以上、1店舗当たりの管理費を下げる、人繰りをどうにかする、という手段でしか基本的には他社との競争手段がないからです。ある一定程度の規模になれば、システムを活用することで効率性が高まりますし、役割を細分化することができれば、専門性がたかまり、そこが一つの競争における差別化になり得ますが、その程度の規模まで集約化が進めば、価格競争がない場合M&A以外で一気に地域におけるシェアを取ることができる手段は考えにくい。
現に調剤薬局とは少し違いますが、同じような差別化しにくい日用品を売っているドラッグストアにおいては、出店によって市場をスーパーやコンビニから奪っているものの、それ以外で規模を大きくする手法はM&Aとなっています。
規制が強く、すでに商品を供給する側の寡占化が進んでいる、割引とか安さで強引に売りに行けない、新製品が出て急に市場が大きくなるようなことが考えにくい保険業界では、おそらく業界の再編の仕方は調剤薬局に近い形で進むはずで、そうなるとM&Aの方が早く大きくなることができるのかなと思います。さらにいえば、診療報酬改定によって院内処方から門前薬局が一時期席巻して、そのタイミングで門前薬局市場が膨らんだタイミングで出店攻勢をかけることができた、みたいなことが起こりうるかといえば、BM事件の余波で規制は厳しくなるものの、おそらくそれほどダイナミックなことは起こり得ない。
逆に、今回の減益みたいな費用が先行する。だから、大手も厳しくなりますが、中小はもっと厳しい。

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