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AI inside(株)【4488】の掲示板 2021/05/09〜2021/05/10

>>2130

間違ってたら教えて詳しい人。

商材は専用ハード付きのOCR。
独自のOCRは機械学習を使って精度をあげたもので、手書きの読み取りができるのが売り。同分野のなかでは精度は高い。学習済みのモデルを安い専用ハードで動かし、将来的にはOCR以外の分野のモデルについてもその上で動かすAIプラットフォームを目指すとしていた。

また販売に代理店を使う形で規模を伸ばそうとしてきて、NTT西・東が稼ぎ頭だった。売り切りではなくSaaSモデルの料金体系。

上場時点でのチャーン(SaaSの重要KPI)は0.28% / 月と極めて優秀であり、代理店の売り上げも予想以上に高かったため、高い株価をつけた。

が、売り上げは初期費用代理店持ちのフリーミアムプランで下駄をはかされたもので、チャーンが80% / 年まで上っていたことはつい最近まで開示されていなかった。

2月にCEOが15億程度持株を現金化していること、同時期にCxOが3人ほど辞めているのも悪印象。

つづく

  • >>2172

    つづき

    株価について論点はおそらくいくつかあるが、ガバナンスの問題、チャーンの問題、組織の問題、長期展望の問題。がある。

    * ガバナンスの問題
    期を経るごとにチャーンレートなど開示されるKPIの数が減っていった。チャーンレード(やNRR)はSaaSにおいて重要項目で、大きな変化があったのなら開示すべきである。

    また、CxOが退任する大きな組織変更の直前に、15億というはした金といえどCEOが売り抜けているというのも問題があるのではないか。(喧嘩別れしたのならより問題だ)

    一般人から見て老後資金には十分だ。

    * チャーンの問題
    売り方によってチャーンレートが変化するのは当然だ。タダで配れば継続率は悪くなる(実験的に入れてみてやっぱイラネというケースはふえる)。

    問題は代理店毎に料金プランが異なり、当然セールストークやサポートも同一水準でない可能性が高く、現状では全体像としてどのくらいのチャーンが発生するのかが見えづらくなっている点だ。

    無料配布したNTT西がワーストとしても、他の契約がどの程度CSに成功しているかが見えていない。

    ここの判断が、直近の株価水準の妥当性を測る直接的な基準になるとおもわれる。

    * 組織の問題
    CTOが辞めている。普通に考えてこれはかなり大きな組織の変更だ。CEOの持ち株の売却の直後に辞めていることから、会社運営に関するトラブルの可能性は高そうに見える。

    そうなると技術を核とした会社として、組織としての開発力の低下や混乱、優秀な人材の流出などが懸念される。

    * 長期展望の問題
    前述してきた問題は中長期でより強く影響がでるとおもわれる。

    もし仮に(本当に)つい最近までチャーン問題に気づいていなかったのなら、ビジネスモデルの再構築も急務だ。人材の問題は中期的に影響が大きいし、株主からの信用という問題は資金調達等に影響がある。

    いままで信じられてきた前提をそのまま受け入れることができない以上、成長性に疑問符がつくことになる。グロース株は将来性の見通しを前提に株価がついているため、株価の判断基準(PSRの倍率など)は変更を迫られる。

    総じて最終的な目標地点までたどり着けるか?という点に疑問符がついたのは大きな痛手だ。


    以上

    まあ、というわけでいくらが妥当なの?というのは難しいですね。
    決算発表でどう説明してくるか?