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ハチソン、タイ最大の貿易港で新ターミナル稼働
大型船に対応

香港の複合企業、長江和記実業（CKハチソンホールディングス）傘下で港湾開発・運営を手掛けるハチソン・ポーツ・タイランドは30日、タイ最大の貿易港であるレムチャバン港で港湾施設「ターミナルD」の一部稼働を始めた。完成までに計6億ドル（約655億円）を投じ、同港の取扱貨物量を従来に比べ4割増やす計画だ。

レムチャバン港はタイ中部チョンブリ県にあり、現在A～Dまで4つのターミナルからなる。ターミナルDは遠隔操作のクレーンなど「自動化技術を完備した、世界でも最先端のコンテナターミナルの1つ」（ハチソン・ポーツ・タイランド）。現在も開発を続けており、完成すれば20フィートコンテナ換算で350万個の取扱貨物量を誇るタイ最大の港湾施設となる見込みだ。

同施設は現在世界で稼働している最大級の大型船舶にも対応できる。レムチャバン港幹部のモントリ・ラーチャムニアン氏は「これまでシンガポールや香港の港湾を使っていた大型船に利用してもらえるようになった」と言及。タイの港湾の国際競争力が高まったことを強調した。

ハチソン・ポーツは世界26カ国で51の港湾を運営している。タイでは最大の港湾運営会社で、ターミナルDが完成すれば取り扱い可能な貨物量は20フィートコンテナ換算で計600万個となる見通しだ。