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カルナ・セラピューティクス【KRTX】の掲示板

KarXTの第3相臨床試験の結果が2023年12月14日付のランセットに掲載されました。
読む限り、陽性症状、陰性症状ともに実薬群とプラセボ群間でしっかりと
有意差がつき、忍容性も良好であったようです。

特に忍容性については主成分の「キサノメリン」はリリーの時代から
効果はあるけど副作用で治験中止になることを繰り返していましたが
今回は副作用止めに添加した「トロスピウム」が奏功して
少なくとも脱落率はプラセボ群と実薬群で同等だったようです。

また、統計の偶然性の指標であるP値が0.0001未満となっており質の高い
データになっています。通常製薬の研究の場合はP値0.05以下で統計的有意差が
あるとします。
P値の大小は効果の差ではないのですが、統計的な差がないと仮定する帰無仮説に
対してP値が小さければ小さいほど矛盾が生じる→統計的に有意な差がある
となります。

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(23)02190-6/fulltext

ここからは株価とかとは全く関係ない話なのですが
第2相臨床試験の結果をニューイングランドジャーナルオブメディスン、
第3相臨床試験の結果をランセットと雑誌を変えたのはどうしてでしょうね。
どちらも超一流紙(2023年のIF:ランセット202.731、NEJM158.5)なので
いずれにせよ安心ですが。