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男子会女子会。なんでも雑談
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今回は、昨日の読売新聞の書評面で見かけて、ちょっと興味をひかれた
書評を紹介したいと思います。

本のタイトルは、【「いいね! 」戦争 兵器化するソーシャルメディア】です。
(原題 LikeWar: The Weaponization of Social Media)
著者は、P・W・シンガー、エマーソン・T・ブルッキング
評者は、坂井 豊貴さん(慶応大学教授 経済学者)です。


 1999年、インターネットが普及し始めた頃、デヴィッド・ボウイはBBCの
インタビューでこう語った。インターネットは人々を結び付けるだけでなく、
引き裂きもするだろう。いまのわれわれのメディアへの考えは、打ち砕かれる
だろうと。当時インタビュアーを当惑させたボウイは、人々が異なる「真実」
をデジタルの画面越しに見る時代を予見していた。

 ボウイの憂慮を鮮明に顕在させたのは、ショーマンの不動産王、ドナルド・
トランプ。大統領選への出馬を決める前から、ツイッターで昔の陰謀論を蒸し
返したり、オバマ大統領のアメリカでの出生を疑問視したりした。ネットの
反応は急増し、トランプのツイートには多くの「いいね!」が付いて世界中に
拡散された。政治は未知の領域に突入した。