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グランサム氏の米株弱気見通しに我慢限界-GMO顧客が資金引き揚げ
11/25(水) 13:20配信
Bloomberg

(ブルームバーグ): バリュー投資や危機察知で知られるジェレミー・グランサム氏の米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)は、共同創業者である同氏の逆張り戦略の代償を払っている。

グランサム氏とGMOの資産配分責任者ベン・インカー氏は6月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済的損失を踏まえると、米国株は不当に割高だと確信し、投資家に株を売る時が来たと伝えた。

米株式市場は本物のバブル、投資「火遊び」に-GMOのグランサム氏

同社は最近、主力ファンドの株式へのネットエクスポージャーをほぼ半減させ25%とした。だが、その後も強気相場は続き、GMOの投資家は置き去りにされた。

GMOの主力ファンド、ベンチマーク・フリー・アロケーション・ファンドは年初来でリスク資産のパフォーマンスを大きく下回っている。同ファンドはインフレ率を5ポイント上回るリターンを目指している。保有株の中心は新興国株だが、新興国株の指標であるMSCI新興市場指数にも後れを取っている。

顧客は過去10カ月に同ファンドから22億ドル(約2300億円)引き揚げた。運用資産は2015年から半分余り減少し、10月末時点で66億ドルになった。

リットホルツ・ウェルス・マネジメントの機関投資家向け資産運用担当ディレクター、ベン・カールソン氏は「顧客が我慢できなくなったことが分かる」と指摘した。

インカー氏は23日の電子メールで、バリュー投資への熱意が後退した理由を理解していると指摘。GMOは現在のような期間を以前も経験したことがあり、同社は現在のポジショニングに自信を持っていると説明した。

グランサム氏(82)は他に先駆けたバブル察知で知られる。1987年に日本投資をやめ、その後のテクノロジーバブルを予想、2006年に住宅危機の兆候を認識していた。

原題:Grantham’s Bear Market Call Tests Patience of GMO Fund Investors(抜粋)