Joby Aviationの掲示板

カリフォルニア州サンタクルーズおよびサウジアラビア・リヤド — 2025年11月12日 — 商業旅客向けの電動エアタクシーを開発するJoby Aviation, Inc.と、サウジアラビア王国の民間航空総局（GACA）は本日、Jobyの電動エアタクシーを同国で迅速に展開する計画を発表しました。

GACAとJobyの間で新たに締結された覚書（MoU）では、米国連邦航空局（FAA）の認証基準を基盤として、Jobyの航空機に対するサウジアラビアでの承認プロセスを簡素化する枠組みを構築します。これにより、サウジアラビアは先進的な空のモビリティ分野において世界の最前線に立つことになります。サウジアラビアは、米国、英国、日本、韓国、アラブ首長国連邦（UAE）に続き、Jobyのエアタクシーサービスの主要な展開市場のひとつとして加わることになります。

「私たちは2016年からFAA（米国連邦航空局）と連携し、当社の航空機の認証および商業運航に取り組んできました。そして今、その基準をグローバルに展開しようとしています」と、Jobyの創業者兼CEOであるジョーベン・ビバート氏は述べました。

「GACAとのこの大胆な取り組みによって、静かで速く、便利な空の移動手段をサウジアラビアにもたらすことを楽しみにしています。」「このパートナーシップは、王国のAAM（先進空域モビリティ）構想を推進するうえで極めて重要な一歩です。私たちの焦点は、未来の技術をサウジアラビアにもたらすことだけでなく、それを持続可能なものとするための知識とノウハウの構築にもあります。製造の重要な要素を現地化し、高度なスキルを持つ国内人材を育成することで、イノベーションが育つエコシステムを創出しています。堅牢かつ先進的な規制枠組みに支えられたこの取り組みは、国家交通・物流戦略の航空プログラムに基づくAAMロードマップと連携しながら、航空の未来を形づくる王国のリーダーシップをさらに強化するものです」と、GACAの航空安全・環境持続可能性担当副総裁であるスライマン・ビン・サーレ・アル＝ムハイメディ船長は述べました。

サウジアラビア王国におけるエアタクシーの規制枠組みの整備を支援するため、Joby社とGACA（民間航空総局）は、JobyがFAA（米国連邦航空局）との認証取得に向けて取り組んできた経験を基に、以下の3つの主要な取り組みに注力します

1.機体設計、製造、運用の各分野における技術的専門知識を提供し、王国における先進空域モビリティ（AAM）航空機の安全かつ効率的で拡張性のある展開を可能にする、包括的な規制枠組みの構築を支援する。

2.耐空性基準に関する協力を通じて、FAA（米国連邦航空局）の型式証明の効率的な検証プロセスを確保する。

3.操作開始の初期段階を可能にするため、操縦士のライセンス、整備、空域統合の枠組みを含む主要な規制の策定と調和を図る。

Jobyは、自社航空機の規制承認に向けた取り組みにおいて業界をリードしており、各国にとってエアタクシー開発の有力なパートナーとしての地位を確立しつつあります。米国では、FAAによる型式証明の最終段階に近づいており、FAAのテストパイロットが航空機の性能と安全性を直接評価する段階に入っています。
国際的には、Jobyは先進空域モビリティ（AAM）のグローバルな認証基準の策定を目指す「NAAネットワーク」の5カ国ロードマップの策定に深く関与してきました。

サウジアラビアにおけるJobyの商業展開戦略はさらに広がりを見せており、約10億ドル相当で最大200機のJoby機導入を検討しているアブドゥル・ラティフ・ジャミール社との提携や、サウジアラムコの航空子会社であるアルーラ・アビエーション（旧ムカマラ・アビエーション）との連携が含まれています。
今回の発表は、今年5月のトランプ米大統領によるサウジアラビア訪問を契機に再活性化された米国政権とサウジ政府との経済パートナーシップを背景としています。