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NY市場サマリー(15日)ドル上昇・円は90年以来の安値、利回り上昇 株大幅安
2024年4月16日午前 6:43 GMT+926分前更新

<為替> ドル指数が昨年11月上旬以来の高値に上昇した。3月の米小売売上高が予想を上回ったことを受けた。円は1990年以来の安値に沈んだ。
高止まりするインフレや堅調な経済成長を背景に、投資家は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期の予想を後退させており、ドルは上昇を続けてきた。中東情勢の緊迫化もドル需要の高まりにつながっているとされる。
ドル指数は一時106.23と、昨年11月2日以来の高値を付けた。終盤は0.24%高の106.20だった。
一方、円は、ドル高と日米間の大きな金利差を背景に売られ続けている。
ドル/円は0.59%高の154.19円。一時154.45円まで上昇した。
ユーロは0.18%安の1.0623ドル。一時は11月3日以来の安値となる1.0622ドルまで下落する場面があった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6.24%下落し6万2950.00ドルだった。

<債券> 国債利回りが上昇し、10年債利回りは5カ月ぶり高水準を付けた。3月の小売売上高が予想を上回って伸びたことで、FRBの利下げ開始が先送りされるとの見方が強まった。
商務省発表の3月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.7%増と、伸びは市場予想(0.3%増)を上回った。 さている。先物市場が見込む年末までの利下げ幅は44ベーシスポイント(bp)。年初時点では160bpを超えていた。
イランが13日にイスラエルに向けてドローン(無人機)やミサイルを発射したことを受け、中東情勢が緊迫化。供給網が影響を受け、エネルギー価格が急騰するとの懸念が出ていることも、米国債利回りの上昇につながっている。
ただ、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はこの日、先週発表された予想を上回るCPIは見通しに影響を与える重要な情報としつつも、転換点になるとはみなしていないと述べ、年内に利下げが始まる公算が大きいという見解を表明。米国債に対する売りの抑制につながった。
10年債利回りは12.9bp上昇の4.628%。
30年債利回りは13.5bp上昇の4.739%。
金利見通し敏感に反映しやすい2年債利回りは5.3bp上昇の4.935%。

<株式> 大幅安で取引を終えた。好調な米小売売上高を受け序盤は買いが先行したものの、米債利回りの上昇やイラン・イスラエル間の地政学的緊張の高まりを巡る懸念が重しとなり、下げに転じた。
3月の小売売上高が市場予想を上回って増加したため、序盤は上昇。金融株の一角が四半期決算を材料に値を上げたことも全体相場を支援した。
しかし、イスラエルとイランの対立で中東情勢の緊迫が続くとの懸念や米国債利回りの上昇とともに主要株価指数は値を消した。
S&P総合500種は2営業日で2.64%下落と、2023年3月序盤以来の下落率を記録。また、11月2日以来初めて50日移動平均線を下回って終了した。
アップルは2.19%安。市場調査会社IDCのデータによると、同社の第1・四半期のスマートフォン出荷が約10%減少した。 もっと見る
テスラは5.6%下落。全世界の従業員の10%以上をレイオフことが、ロイターが入手した社内メモで分かった。 もっと見る
セールスフォースは7.28%安。ロイターは同社がデータ管理システムを手掛ける米インフォマティカ買収に向け協議を進めていると報じた。

<金先物> 中東地域での紛争拡大懸念から「安全資産」としての金が買われ、3営業日続伸した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前週末比8.90ドル(0.37%)高の1オンス=2383.00ドルとなり、史上最高値を更新した。

<米原油先物> 小反落した。イランによる対イスラエル攻撃が終了したとの見方から、利益確定の売りが台頭。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は、前週末比0.25ドル(0.29%)安の1バレル=85.41ドルとなった。6月物は0.22ドル安の84.86ドル。