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テクニカルの分析検討練習部屋の掲示板

2022-01-17 22:53
テクニカル
VIX、30日線と75日線が下向き化でリスク回避緩和=原油も反発傾向

米株市場でのリスク回避の尺度であり、米株投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー(VIX)指数は、日中の最高が10日の23.33から14日には22.07へと切り下がってきた(リスク回避の度合い軽減、米株は安値が切り上がり)。昨年12月3日の35.32が直近最高となる形で、上限は切り下がりとなり、リスク回避の強度自体は漸減となっている。

VIXの日足テクニカルは前週末14日時点で、30日移動平均線と75日線の「下抜け」と方向角度の「下向き化」が観測され始めた。このまま定着できると、11月後半以来となるものだ。同時期からVIX上昇圧力が一服となり、リスク回避の圧力減退が後押しされていく。
過度なリスク回避の抑制を示す形で、原油相場は再上昇となってきた。WTI原油先物は前週に1バレル=84ドル超えと、昨年11月以来の高値を回復している。

現在は世界的な感染再増加による原油の生産・輸送・労働者制約や、ロシアとウクライナの緊張など、「供給懸念」が原油再上昇の材料となってきた。一方で需要面でも「新変異株は重症化や死亡のリスクが低減されており、世界経済への打撃は限定的」といった見方が、原油反発をサポートしている。
原油相場の底堅さは円安要因となるほか、資源国通貨(カナダ・ドル、メキシコ・ペソ、南アフリカ・ランド、豪ドル、NZドルなど)の下支え要因となりやすい。