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為替市場の掲示板

2024年4月22日

米国債相場にとって今月は年初来で最悪の月となる方向にある。今年の最高水準に達した利回りがピークに達したかどうか、多額に上る一連の国債入札が大きな試金石となる。

今週は 米2年債、5年債、の入札が行われ、
このうち2年債と5年債は過去最大規模となる。

その後26日には3月の個人消費支出(PCE)価格指数が発表され、
米金融当局の政策金利の道筋を巡る見通し形成を左右する。


米経済の底堅さを示す兆候を背景に、トレーダーが米利下げ時期の予想を今年遅い時期に修正して利回りが今月に入り急上昇したのを受け、投資家の購入意欲を示す強い兆しがある。


パウエル議長が16日、金融当局として利下げを急がないことを示唆して米国債が売られ、2年債利回りは一時5%を上回った。

ブランディワイン・グローバル・インベストメント
パウエル議長の発言について、
米国債相場底打ちの可能性の感覚を強化するメッセージだ。

金融当局が従来の方針を堅持し、『インフレを退治する』と言っているということは、利回りピークの存在を意味する」

一方、「当局の巻き戻しが 早過ぎて利下げするなら、利回りは急上昇する。

「ほぼ到達」

(PIMCO)
「2年債入札で表面利率が5%となる可能性があり、ほぼそこに到達している」

もちろん、米国債利回り全般が 昨年10月のピークに向けて上昇し続けるリスクはある。当時は一部年限の利回りが5%を突破した。

投資家はこのほか、2年債表面利率が昨年5%に回帰したことが購入の好機となった点にも留意している。利回りはその後、今年1月の時点で4.15%を割り込んだ。3月にも利下げがあるとの市場の観測が響いた。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は10-12月(第4四半期)まで利下げを待つとトレーダーは見込んでいるものの、年内に少なくとも多少の金融緩和の可能性があることは、新たに指標となる2年債と5年債の相場上昇の余地を示唆する。

ブランディワイン
「現金から債券の一部に移行するプロセスは恐らく段階的に進行し、期間が短めのものから始まるだろう」