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猫に札束
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猫に札束の掲示板

金融株が新局面を迎えている

上値が重かった銀行株 や生保株 は、上昇基調を強めつつある。
金利の長期低迷には終止符が打たれ、長期上昇局面を迎えたとみる声は多い。

世界の投資家の関心が、銀行株を中心とする金融セクターに向かっている。
銀行株上昇をもたらしているのが、米国を中心とする金利上昇。
FRBによる利上げ観測が強まるなか「米長期金利は3%乗せも視野に入っている」
米長期金利上昇は銀行の利ザヤ改善を促し、業績の改善に結びつく。
三菱UFJを中心に米国など海外での事業強化を進めるメガバンクにも、収益拡大の機会が膨らむ。

日本の銀行株には、投資機会が膨らんできている。
18年3月期業績もメガバンクの進捗率は高く、最終的な上振れも見込める。
5月の銀行の本決算発表では「19年3月期業績を保守的に試算し、減益予想が打ち出される可能性もある」
5月リスクを踏まえ、銀行など金融株が本格的に見直されるのは年後半からとの見方。
米国の金利上昇ピッチが早まれば、米銀行株の高騰と歩調を合わせる格好で、日本のメガバンクを中心に銀行株は本格上昇に入る。

3メガバンクのPBRは0.7倍以下で、配当利回りは、みずほ3.6%台と魅力的な水準。
あおぞら銀行も4%台と高いほか、地元が好景気状態にある地銀にも投資妙味が膨らむ。
横浜銀を傘下に持つコンコルディアや千葉銀行、ふくおかFGなど。
来期以降の業績の伸びが期待されるセブン銀行や三井住友トラストも注目。

生保には追い風、業態により明暗分かれる結果に
金利上昇の銀行以外の業態への影響はどうか。
金利上昇は運用環境の改善につながるため、第一生命やT&D、かんぽ、ソニーFGなど生保株には追い風となる。
損保株やリース株にとっては、資産運用面で金利上昇のメリットが見込め、マイナス影響は限定的とみられる。
東京海上やSOMPO、MS&AD、オリックス、東京センチュリー、芙蓉総合リースなど。

懸念されるのは、消費者金融業界への影響。
個人向け無担保ローンの貸出金利の上限が決まっている一方、銀行などからの調達金利が上昇した場合、利ザヤの縮小による業績の圧迫要因となる。
このため金利上昇は、アイフルやアコムなどにとっての業績悪化要因となる可能性がある。
金利上昇は業態により明暗を分けながらも金融セクターの株価に大変動をもたらす。