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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>7856

米議会は4月下旬、ウクライナへの支援関連法を可決し、軍事援助が再開された。ロシア軍は5月、北西部ハリコフ州での攻撃作戦も始めたが、砲弾が前線のウクライナ軍に届くにつれてロシア軍の進軍の速度は低下した。

同州方面のウクライナ軍への増援で、国内第2の都市ハリコフが陥落する懸念も後退している。ゼレンスキー大統領は8日に公開した動画で「ロシア軍はハリコフ方面の作戦に失敗した」と語った。

米供与のミサイルによるロシア本土の軍事施設への攻撃が解禁されたことも大きい。サリバン米大統領補佐官(安全保障担当)は17日、公共放送PBSのインタビューで、ロシア領内に対して米供与の兵器が使えるのはハリコフ州周辺だけでなく「国境を越えて攻撃してくる全ての場所に適用される」と明言した。

ロシア国防省は23日、ウクライナ軍が米供与の長距離ミサイル「ATACMS」でロシアが実効支配するクリミア半島の主要都市セバストポリを攻撃したと非難した。ロシア外務省は24日、トレーシー駐ロ米大使を呼び出し、報復措置をとると警告した。

ウクライナ軍が直面する最大の課題は、兵員の不足だ。万単位の兵員補充は今秋以降にずれこむ見通しだ。

苦肉の策として以前に否定していた受刑者の動員も今春から開始した。米紙ワシントン・ポストは16日、ウクライナが2750人以上の受刑者を兵士として戦場に派遣する準備を進めていると報じた。

ロシア軍は物量で優位にある今のうちに支配地域を広げようと、大量の戦力を投入している。東部ドネツク州ではウクライナ側の防衛拠点・チャシブヤールに向けて攻撃を強める。

ウクライナメディアによると、チャシブヤールの防衛のために派遣された同国軍の旅団は20日の声明で「状況は非常に困難だ。敵は常に大規模な正面攻撃を組織している」と指摘した。

ウクライナ側は西側からの大量の武器が到着した直後の今秋にも、ドネツク州などで領土奪回に向けた反攻を開始する戦略を描く。それでも兵員が不足したままでは膠着状態の打開は難しいとの見方が多い。

オーストリア陸軍のライスナー士官訓練研究所長はウクライナ軍が新たな反攻を成功させるには「新たに訓練された数十万人の兵士が必要だ」と語る。