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5月のユーロ圏景況感、1年ぶり高水準　サービスに明るさ

米S&Pグローバルが23日発表した5月のユーロ圏の購買担当者景気指数（PMI）は、総合の速報値が52.3と前月から0.6ポイント上昇した。好不況の目安である50を3カ月連続で上回り、1年ぶりの高水準となった。サービス業を中心に景気底入れの可能性が高まっている。

市場予想の52を上回った。業種別ではサービス業が53.3と前月と同じ。低迷が続いてきた製造業は47.4と1.7ポイント上昇し、1年3カ月ぶりの高水準になった。

新規受注や雇用が持ち直すなど明るさが出ており、製造業でも生産の落ち込みが収まりつつあるという。国別ではドイツが52.2と1.6ポイント持ち直した半面、フランスは49.1と1.4ポイント下がって50を再び下回った。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「欧州経済が一段と力強さを増している」と指摘。インフレ圧力が和らいできたことで、欧州中央銀行（ECB）による6月理事会での「利下げを後押しするだろう」との見方を示した。