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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>6780

JPモルガン証券の山本宏紀債券ストラテジストは「4月最初のオペで減額すれば市場参加者も納得できた。5月の唐突な減額で市場参加者は日銀が何をしたいのか、日銀の反応関数が何なのかがわからなくなった」と指摘する。オペの不透明感が強まり、入札などの重要イベントがこなしにくくなっているとの声もある。

ここまで市場が混乱する伏線はあった。債券市場参加者がざわついたのが3月28日の午前だ。この日公表されたのは、日銀が政策変更をした3月18〜19日の「金融政策決定会合における主な意見」。ある政策委員から国債買い入れについて「上下に多少のアローワンス(例えば1兆〜2兆円程度)をもって対応していくことが適当」との意見があったことが判明した。

日銀は13日の買い入れ減額を考慮してもなお5月月間で5兆7000億円規模の国債を買い入れる見込みだ。月に1兆〜2兆円も買い入れ規模がぶれれば、需給は崩れやすくなり債券市場の金利形成はいびつになりかねない。植田総裁は23年4月の就任以来、「金利形成は債券市場に委ねる」との情報発信を繰り返してきただけに、市場では日銀に対する不満の声が強まった。

欧米の中央銀行は通常、政策の変更で不測の影響が生じないように市場と密に情報をやりとりし、政策の変更を十分に織り込ませる。例えば米連邦準備理事会(FRB)は5月1日、6月から保有国債の残高縮小ペースを現在の月600億ドルから月250億ドルに減らすと発表した。実際の減額より前に公表することで市場参加者が備える猶予を与えるためだ。