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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>6414

2つ目の教訓は、軍事費を増税かインフレ、または略奪で帳消しにできるとしても、通常は債務が急増するということだ。ワトソン研究所は、米国では01年以降に8兆ドルの軍事支出があり、「ほぼ全額が借り入れで賄われた」と試算している。

大規模な増税か、奇跡的な経済成長やデフォルト(債務不履行)によって債務が早期に返済されなければ、「利払い費が50年代までに総額6兆5000億ドルを超える可能性がある」としている。

欧州の状況が米国と異なるとは考えにくい。確かにスナク氏は先日、同氏の提案する軍事費増額は省庁の歳出削減によって「完全に財源が確保される」と主張した。だが、その見通しは甘いようにみえる。

3つ目の教訓は、戦争の衝撃は政府の大規模な経済介入を促すだけでなく、金融と技術の革新にも拍車をかけるということだ。例えば1694年には、英国政府が戦費を賄うために中央銀行制度を導入した。

1940年代には、米国の戦時国債の発行が個人向けの米国債市場の立ち上げに貢献した。第2次世界大戦は英米両国の政府が金融抑圧(人為的な金利の抑え込みによる公的債務の圧縮)政策を策定することにもつながった。

現在は、ウクライナ再建のために差し押さえられたロシア資産の利益を証券化しようとする実験が取り沙汰されている。