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DNAの監視!

国民の血を集めてDNAデータベースを作成 中国の監視は遺伝子レベルで進んでいる
ニューヨークタイムズ 世界の話題
2020.07.29

中国の警察は、全国の男性の血液サンプルを収集し、約7億人の遺伝子データベースづくりを進めている=Erik Carter via The New York Times/©2020 The New York Times

中国の警察は、中国全土の成人男性と少年から血液サンプルを集めて約7億人の男性の遺伝子地図を作製し、新興のハイテク監視国家・中国のための強力な新しいツールを当局に提供している。
調査機関「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)」が6月17日に発表した最新の研究によると、中国の警察は2017年後半から広範囲にわたるDNAのデータベース構築に十分なサンプルの収集を全国で展開してきた。この研究論文はニューヨーク・タイムズも点検した。同データベースがあれば、当局は男性の血液、唾液(だえき)、あるいは遺伝物質を使うだけでその男性の親類を追跡できる。
米国の企業Thermo Fisher(サーモフィッシャー)が支援している。マサチューセッツ州にあるこの企業は、中国の警察仕様に合わせた検査用具一式を同警察に売り渡した。米国の議員たちは中国当局への機器売却でThermo Fisherを非難したが、同社はビジネスの正当性を主張してきた。
このプロジェクトは、少数民族など、より標的を絞ったグループの追跡に焦点を置き、遺伝子を利用して国民をコントロールする中国の取り組みをさらに前に進める重要なステップだ。これによって、警察が全国で展開する高度で洗練された監視網が強化されるだろう。高性能なカメラや顔認識システム、人工知能(AI)などがどんどん組み込まれるようになる。
警察は、犯罪者を捕まえるにはデータベースが必要であり、提供者たちはDNAを引き渡すことに同意していると言っている。中国内の一部当局者や国外の人権擁護団体は、全国的なDNAデータベースがプライバシーを侵害し、当局者が反体制派や活動家の親族を処罰したいという誘惑に駆られる可能性を警告する。人権活動家たちは、市民の同意なしに(血液サンプルの)収集が行われていると主張している。権威主義国家の市民は、事実上、拒否する権利がないからだ。