ここから本文です
テイラーラボ
投稿一覧に戻る

テイラーラボの掲示板

>>1231

ヴェリタス

・値上げの壁、越える。価格決定権を取り戻せ。
【シェアに注目】カギは「ハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)」。
HHIは、各企業のシェアを2乗し、その合計を算出して求める。
HHIが大きければ大きいほど寡占が進んでいると「寡占度が高い」とされる。
宅配便市場のHHIを試算すると、上位3社だけで3000超える。
「競合が10社も20社もいれば値崩れが起きる。運送業界は寡占度が高く、値上げに適した産業構造だった」と分析も。
値上げ対象の商品やサービスをHHIで分析すると、値上げの成否が見えてくる。
市場の寡占度が高いのは即席めん市場。
即席めん市場のHHI(16年度)は上位5社で2860と、寡占度が高いとされる1800を大きく超える。
清涼飲料水は即席めんに比べ市場寡占度は下がる上、スーパーではPB商品も多く、、競争環境はより厳しい。

・値上げの壁、越える。価格決定権を取り戻せ。
【商品力に注目】商品力に磨きをかけて、客単価のアップに成功した企業もある。
日本マクドナルド <2702> [終値5050円]2015年頃から高価格路線へと転換。新メニュー打ち出し、客単価を上昇させた。
日用品では衣料用洗剤の単価上昇が目立つ。
花王 <4452> [終値8292円]が4月発売した液体洗剤「アタックゼロ」は、10年ぶりに製品全面刷新。
花王を筆頭に競合各社の技術開発が市場を活性化させ、単価アップにつながっている。

・値上げの壁、越える。工場削減で需給引き締め
値上げが浸透しているのが素材などのBtoB(企業間取引)の現場。
M&A(合併・買収)や生産拠点の統廃合により、過剰供給が解消。
需給バランスが改善したことで、メーカー側の価格交渉力が増している。
その象徴は製紙業界。IT化が進み需給が減り続ける中で、異例の値上げが年初に実現した。
印刷用紙の値上げ率は、実に2割。「過去にない上昇幅」と。背景には業界全体の合理化がある。
最大手王子HD <3861> [終値699円]は3月に、
同6位の三菱製紙 <3864> [終値573円]への出資比率を33%まで高め、生産再編を今後進める。
日本製紙 <3863> [終値2263円]も印刷用紙など洋紙の生産能力を21年3月期までに18%減らす計画。