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イスラエル軍戦車、ガザの町奥深くまで進軍 数万人が新たに避難
Nidal Al-Mughrabi、Bassam Masoud
2023年12月29日

[カイロ/ガザ 28日 ロイター] - イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ガザ中央部にある町の奥深くまで戦車を進軍させた。砲撃は数日間にわたって行われており、すでに家を失った数万人のパレスチナ人が新たな避難を余儀なくされている。

パレスチナ保健当局は、イスラエル軍の攻撃で過去24時間に210人の死亡が確認されたと発表。戦争による死者数は2万1320人に達した。これはガザの人口のほぼ1%に相当する。さらに数千人の死者が埋められたり、廃墟の中で行方不明になっている恐れがある。

28日はガザ中部のヌセイラット、ブレイジ、マガジから逃れてきた数万人が南部や西部に避難。急遽建てられた仮設テントのキャンプに押し寄せた。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はソーシャルメディアへの投稿で「幼い子ども、赤ん坊を抱いた女性、障害者、高齢者など15万人以上の人々が行き場を失っている」とした。

ブレイジ東部では28日、イスラエル軍の戦車が北方や東方から進入し、激しい戦闘が展開されたという。


南部ハンユニスでも28日午前、アル・アマル病院付近で戦闘機や戦車から激しい砲撃を受けた。病院を運営するパレスチナ赤新月社は同病院への1回の砲撃で10人が死亡、12人が負傷したと発表。同病院付近を狙った砲撃は1時間以内に3回あったという。

イスラエル側は3人の兵士が死亡し、地上侵攻での死者数は合計169人になったと発表した。

エジプトは28日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘を巡り「3段階」の休戦案を提示したと確認し、回答を待っていると明らかにした