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くるみぱん2
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くるみぱん2の掲示板

>>435

崎谷氏

『遺伝子注射の臨床試験がなし崩しになった理由』

昨日の記事の内容をもう少し詳しく解説して欲しいというメッセージを頂きました。

遺伝子注射の臨床試験では、一部を除いて、遺伝子注射接種群とプラセボ(生理食塩水)接種群に分けています。

接種される側は、自分がどちらを受けているのか知ることができません。

また接種している医師も、誰に遺伝子注射を接種して、誰に生理食塩水を注射しているのかを知りません。

このデザインを「二重盲検(double blind)ランダム化」 といいます。

接種する側、接種される側のいずれもが、遺伝子注射なのか、生理食塩水なのかを事前に知ることができないことで、その心理的なバイアス(病は気から(^_−)−☆)をある程度除外できるからです。

プラセボ、つまり生理食塩水を接種している人たちも、自分たちがどちらを受けているのかが分かりませんが、臨床試験を施行している製薬会社に遺伝子注射を勧められれば、接種しようとするでしょう(このような臨床試験に参加しようと考える人は、元々その動機が高いため)。

また製薬会社が個人的に、接種を勧めるということは、その人が生理食塩水接種したプラセボ群と伝えているようなものです。

それを製薬会社が接種者に伝えることで、すでにデザインしていた二重盲検ではなくなります。

このようにして、製薬会社は意図的に遺伝子注射のフェーズ3臨床試験をスクラップしたということです。