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くるみぱん2
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くるみぱん2の掲示板

>>435

崎谷氏

『オミクロン変異株はどのようにして調べられているか?〜小学生の素直な疑問』

オミクロンが騒がれ出したときに、偽陽性率(感染していないのに陽性と出る)が高いPCR検査でどうやって判断しているのかと不思議に思っていました。

通常のPCR検査で陽性に出たものを片っ端から遺伝子解析(gene sequencing confirmation)をするような手間をかけられるのでしょうか(遺伝子解析は膨大な手間とコストがかかる)?

世界保健機構(WHO)のサイトによると、オミクロンはスパイクタンパク質を産生する遺伝子(S gene)に多数の変異があるため、従来のPCRではスパイクタンパク質を産生する遺伝子を増幅できない(S gene dropout)。

PCRにて、他のウイルスを構成する遺伝子を増幅できて、スパイクタンパク質を産生する遺伝子(S gene)を増幅できない場合をオミクロン疑いとして遺伝子解析にかけるという手順を踏んでいるとしています(『Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concern』WHO, 26 November 2021)。

実際はデルタ株などの変異株も、スパイクタンパク質を産生する遺伝子(S gene)の変異で従来のPCR検査で陽性に出ないことがあります。

新型コロナの目玉は、なんといってもスパイクタンパク質です。

このスパイクタンパク質を作る遺伝子を従来のPCRで検索できない場合は、通常はテスト陰性として処理されるはずです。

しかし、2021年は変異型でお祭り騒ぎする予定であったので、スパイクタンパク質を作る遺伝子についてPCR陰性(S gene drop out)の場合は遺伝子解析まで導入しているということです。

この方法は、何度も繰り返しますが、膨大な時間、経費およびスタッフ(手技)を要します。

少し難しい話になりましたが、要はオミクロンと診断する検査は非常に手間暇がかかるということだけを押さえておいてください。