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一ヶ月半内にストップ高(急騰)する可能性がある銘柄の掲示板

◎中国恒大集団の現状;

・中国恒大集団(China Evergrande Group)は、広東省深圳市(登記上
はケイマン諸島)に本拠を置く同族経営の会社で、不動産開発会社が核。
フォーブス誌によると、創業者の許家印は、2019年3月時点で362億ドル
の資産を持ち、世界22位、中国3位の富豪。

・1996年に従業員10人弱で発足した同社は、地方政府から開発用地を
仕入れ、各地でマンションを建設して急成長。2020年の住宅販売面積で
中国2位であった。この間、同社は別荘地リゾート開発、サッカークラブ
運営、EV開発などに手を広げた。この結果、今年6月末の同社の有利子
負債は、5717億元(約9.7兆円)に達した。

・リフィニティブによると、恒大集団の債権残高は266億ドル(約2.9兆円)、
このうち主に外国人向けに販売された米ドル建て債が、195億ドルだ。ここ
数か月の間に、同社の社債(幾種類もある)価格は急落し、利回りは60~400
%に急上昇している様だ。また、上海上場の株価は、今年の高値から80%以上
急落をしている。

・同社の上記195億ドル(2.14兆円)の米ドル債の利払い期限が、先ず9月28日
に来る。しかし、債務不履行になるとの噂(昨日会社側が通達?)があり、国際
金融市場を揺らしている。同社がもし破綻すれば、仏のアムンディ、スイスの
UBSグループ、米ブラックロックなどの同社債の保有者は、損失を免れない。

・更に、9月11日付けの日経によると、恒大集団は中国東北部中心の地方銀行
である盛京銀行の筆頭株主で、3割を超す株式を保有する。盛京銀行の総資産
は約1兆元(17兆円)。このため、恒大集団問題は中国の金融システムをも
揺るがしかねない。しかしながら、中国政府は、住宅価格上昇の元凶として
不動産会社に規制の矛先を向けており、恒大集団を救済するかどうかは不透明
の様だ。