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バベルの塔
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>>71067

つづき・・

株に比べ割安
 ハイテク株を中心に上昇が目立った株式市場と比較した、債券の割安さにも注目が集まっている。S&P500種株価指数のPER(株価収益率)は21倍。PERの逆数にあたり、利益から見た株式の利回りを示した益回りは約4.7%だ。一方、信用力が高いとされる投資適格社債の平均利回りは5.7%台と株式の益回りを上回る。
 債券よりもリスクが高い株式はそれに応じたプレミアムがのるため、通常は益回りが高くなる。年初からの急上昇で割高さが意識されつつある株式に対して債券は割安にある。
 国内証券のストラテジストは「値動きの大きい株式に投資しなくても、債券で安定して5%台の利回りを得ることができる。これ以上債券の利回りが上がれば、割高さが目立つ株は買いづらくなる」と指摘する。
 投資家の資金も債券に向かい始めた。足元でMMF(マネー・マーケット・ファンド)から債券に移す動きが広がっているという。年金基金も株式から債券に資金を移している。  

注意したいのが投資先の分散だ。
ピムコジャパンの正直知哉・共同代表者は「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の良さや利回り水準の高さを評価してメキシコやブラジル、インドへの投資が魅力的」だと話す。メキシコの10年債利回りは約10%で推移するほか、ブラジルも11%台で推移する。 
 メキシコとブラジルは先進国が利上げを始める前の21年前半から利上げを開始。一時メキシコの政策金利は11.25%、ブラジルは13.75%まで引き上がり、投資マネーの流入から通貨も上昇した。インフレを抑制し、景気の堅調さも意識されている。
 新興国債券の中ではインドへの関心も高い。インド国債は6月にJPモルガンの代表的な新興国債券指数「GBI―EM」に採用される。10カ月にわたって段階的に組み入れられ、指数に占める比率は最大10%まで高まる予定だ。
一方、利下げに着目して金利低下による価格上昇にも狙いが集まる。ピムコの正直氏は「米国よりも利下げが進むとみられる英国、オーストラリア、カナダなどを選好している」と話す。高い利回りを享受しつつ利下げによる債券価格の上昇も狙う戦略だ

バベルの塔 つづき・・  株に比べ割安  ハイテク株を中心に上昇が目立った株式市場と比較した、債券の割安さにも注目が集まっている。S&P500種株価指数のPER(株価収益率)は21倍。PERの逆数にあたり、利益から見た株式の利回りを示した益回りは約4.7%だ。一方、信用力が高いとされる投資適格社債の平均利回りは5.7%台と株式の益回りを上回る。  債券よりもリスクが高い株式はそれに応じたプレミアムがのるため、通常は益回りが高くなる。年初からの急上昇で割高さが意識されつつある株式に対して債券は割安にある。  国内証券のストラテジストは「値動きの大きい株式に投資しなくても、債券で安定して5%台の利回りを得ることができる。これ以上債券の利回りが上がれば、割高さが目立つ株は買いづらくなる」と指摘する。  投資家の資金も債券に向かい始めた。足元でMMF(マネー・マーケット・ファンド)から債券に移す動きが広がっているという。年金基金も株式から債券に資金を移している。    注意したいのが投資先の分散だ。 ピムコジャパンの正直知哉・共同代表者は「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の良さや利回り水準の高さを評価してメキシコやブラジル、インドへの投資が魅力的」だと話す。メキシコの10年債利回りは約10%で推移するほか、ブラジルも11%台で推移する。   メキシコとブラジルは先進国が利上げを始める前の21年前半から利上げを開始。一時メキシコの政策金利は11.25%、ブラジルは13.75%まで引き上がり、投資マネーの流入から通貨も上昇した。インフレを抑制し、景気の堅調さも意識されている。  新興国債券の中ではインドへの関心も高い。インド国債は6月にJPモルガンの代表的な新興国債券指数「GBI―EM」に採用される。10カ月にわたって段階的に組み入れられ、指数に占める比率は最大10%まで高まる予定だ。 一方、利下げに着目して金利低下による価格上昇にも狙いが集まる。ピムコの正直氏は「米国よりも利下げが進むとみられる英国、オーストラリア、カナダなどを選好している」と話す。高い利回りを享受しつつ利下げによる債券価格の上昇も狙う戦略だ