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株価動向予想の掲示板

●ヨウ素でカギ握るK&Oエナジ、伊勢化

 ペロブスカイト太陽電池の量産化を推進するうえで、重要なポイントとして挙げられるのが、主原料となるヨウ素は世界産出量の約30%が国内産であるという点だ。まさに日本は“ヨウ素大国”ともいえるわけだが、これにより海外からの輸入に頼らず安定供給が期待される純国産の太陽電池が製造できるという大きな利点を持っている。

 K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]は昨年1月、連結子会社内のヨウ素事業を統合し、ヨウ素及びヨウ素化合物の製造・販売を行うK&Oヨウ素(旧・日本天然ガス、千葉県白子町)として新たにスタートさせた。K&Oヨウ素には豊田通商 <8015> [東証P]も出資しており、ヨウ素の年間生産量約1600トン(世界のヨウ素シェアの約5%)となる世界有数のサプライヤーとして、新たなブランド価値を創造する方針だ。世界のヨウ素メジャーを目指す同社だが、ペロブスカイト太陽電池の量産化が進むと予想されるなかで、飛躍への期待が一層高まりそうだ。株価は、2000円手前で上値の重い展開が続くが注目は怠れない。

 ヨウ素生産大手の伊勢化学工業 <4107> [東証S]は、株式市場でも注目度が高く折に触れ投資家の視線が向かう。株式流動性に乏しいものの、“ペロブスカイト”という強力材料を内包するだけに目が離せない存在だ。同社は前週末3日の取引終了後、23年12月期業績予想を発表。堅調なヨウ素の国際市況を背景に、売上高は前期比13.4%増の290億円、営業利益は同19.8%増の45億円と、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。これを受け、きょうの株価は大幅反発となっている。