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一時開設の掲示板

 ワクチン治験成功の報道は、株式市場にかなりのインパクトを残していますね。米国では米大統領選における報道に少々食傷気味となるなかでの新たな材料に、ナスダックの急落とダウ平均の急騰といった、いわゆる「グロース株からバリュー株への資金ローテーション」が起きているわけですが、東京市場でもマザーズの急落と日経平均の高値更新といった典型的な動きとなっています。
 為替市場では、米長期金利の急上昇を受けたドル円やクロス円の上昇といった、基本に戻った大元のリスクオンの動きとなっているわけで、直前まで米系HFが下攻めしていたという短期筋のポジションの偏りといった起爆剤も発火したことで、怒涛の踏み上げ相場。一夜にして風景を変えることになりました。
 昨日も買い遅れた向きが下押しを丁寧に拾っていた模様。本邦輸出勢の売りを吸収するかたちとなっています。本日のアジア時間でも「輸出勢が105円台はとりあえず売っておきたい」意向が強く、一時105.01円まで下押ししたものの、結局はそこまでの売りで終わっているといったところです。
 いずれにしても、米新政権下でのドル安を見込んでいた市場が、突然のシナリオ変更を受けて、また、米国の早期のワクチン承認ということにでもなれば、もしかすると米長期金利の急騰といったことも想定されるわけで、かなりのドル高方向への相場がやってくる可能性も出てきています。