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一時開設の掲示板

昨日はドル円が怒涛の踏み上げ相場と化しましたね。米HFなどがこぞって下サイドをトライし始めたのが先週5日の木曜日のこと。9月21日の安値104.00円を下抜けたことから、一斉に売り仕掛けとなったのは言うまでもありませんでした。
 そして市場は104.00円を壁にして103円台後半での戻り売りを続けていた矢先のこと。欧州時間に入って「ファイザー社がフェーズ3のコロナワクチン治験で90%以上に感染予防の効果があった」ことを表明。ダウ先物と日経平均先物の暴騰とともにドル円も怒涛の買い戻し相場となりました。ダウ先物は何と30000ドルの大台を示現。日経平均先物も一時25900円の高値まで買い上げられることになりましたね。
 ドル円は一旦は105.00円前後で足踏みしたものの、米10年債利回りが0.9730%まで急騰したことから一気に105.65円の高値まで買い上げられています。さすがにアジア時間に入ってからは、輸出の戻り売りが散見されているほか、日経平均が上値の重い動きとなっていることもあり104.84円まで下押ししているといったところです。
 為替市場では、米大統領選後のシナリオを完全にへし折られたかたちとなっているわけで、今後の方向性を再構築する必要性に迫られています。それにしても、米大統領選が終わってから出てきたこの類の話。何とも政治的なバイアスを感じざるを得ませんが、いずれにしても、株式市場にしろ、為替市場にしろ、目先のボラティリティが急上昇していることに違いはありません。