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ダー様のテ-タイム
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8月5日の直近安値を割らない指数が意味するもの
ダウ工業株や輸送株、ラッセル2000小型、ジャスダック、東証二部などは、8月5日の安値を割りましたが、日米市場のその他の指数はこれを割らない頑強さを見せているものがあります。
日経平均然りですが、TOPIXですらそうです。マザーズもそうです。米国では、ナスダック、半導体SOX指数などがそうです。
明暗を分けている格好ですが、「割らなかった」指数のうちやはり注目はナスダックと半導体SOX指数の耐久力でしょう。ナスダック指数は、ハイテク・ネット大手銘柄で構成されていますから、景気後退局面では相当の収益のブレがあるはずです。半導体もこの収益のブレと言う点では、負けず劣らず激しいものがあります。
もし、景気後退が今回の相場突っ込みの背景だというのであれば、これは説明がつきません。
後述しますように、米VIX指数、ジャンクボンドの動きを見ても、同じ結論が出てきます。
つまり、景気後退が要因ではない、ということです。

市場はあまりリスクを感じていないという点
昨晩の米国株市場はびっくりするような大きな下げに発展しましたが、その実は朝刊で述べましたように、さほど狼狽したり、リスクに怯えているという様子はありませんでした。
二つの点を見るとわかります。

(VIX指数が、飛ばない)
昨晩の米国市場で、VIX(変動・恐怖指数)は、22.1まで上昇しました。一般に言われているリスクパリティ型ファンドが一斉に売りプログラムを発動させる分岐点は、平均で22.5だと言われていますが、今回ダウ工業株が800ドル安したという割りには、届いていないのです。
なにより、8月5日の24.81には遠く及びません。
VIXはプットオプションに連動しています。プットの膨張が無いということですから、8月5日ほど保険を掛ける動きが活発ではないということになるわけで、市場のリスク認識というものも、実はその程度のものだということになりそうです。