ここから本文です
雑然とした机の上(Ver.猫准教)
投稿一覧に戻る

雑然とした机の上(Ver.猫准教)の掲示板

ただ、毛沢東の死後、鄧小平の時代に入った当初、1997年に英国の租借期限が切れる香港の主権回復問題が、直近の優先課題として共産党を苦しめます。
鄧小平は、中国共産党が台湾を併合するためのシステムとして構想した「1 国 2 制度」を、まず香港に適用することにし、英国との交渉に臨みました。
香港で租借期限が切れるのは、香港島と九龍半島の一部にすぎませんでしたが、鄧小平は新界と呼ばれる後背地や多く離島についても返還を求め、全てを返還させる交渉に成功しました。さらに、香港に近く、ポルトガルの植民地であったマカオについても同様にこの「1 国 2 制度」の方式で返還されることが決まりました。

これは、この「1 国2 制度」の成功例として香港やマカオを見世物にすることで、台湾の人々の心を中国に引き付ける思惑も働いていた、と考えられているようです。

ただ、中国が実際に香港やマカオの主権回復を実現できたのは、江沢民の時代で、それ以降、中国共産党にとっては、「最後に残された未解放の地」として、台湾の併合がさらに強く意識されるようになったといえると思います。
私が書いた最初の文章に戻るかんじになりますね。
台湾の「統一」つまり併合は、中国共産党にとって、毛沢東すら成し遂げられなかった、「最大の使命」になっているのかな、と考えています。

もうちょっと話続きますが、原稿が切れた。\(^o^)/