ここから本文です
投稿一覧に戻る

一匙の胡椒の掲示板

桜井製作所部品部では自動車やオートバイ、農機具などのエンジンやトランスミッションに使われる大物部品の精密加工を手がけている。顧客から支給された鋳造素材を機械加工(小組を含む)によって完成部品に仕上げるのが主な仕事だ。製品試作から量産、補給部品の生産まで多様な注文に応じるが、最も得意とするのは月産3000~4000個の中ロット生産であり、中でも立ち上げの速さには定評がある。

「ものにもよりますが、受注からラインの立ち上げ、1回目の納品まで約3か月でできます」と部品部生産管理課課長の松井利樹氏は胸を張る。中ロット生産が得意なのは、補給部品や顧客企業の応援生産を数多く手がけ、ラインづくりに豊富なノウハウを持つためだ。大ロットになると作業性を考慮したラインを構築する必要があるので3か月を超えることもあるが、それでも同業他社に比べれば圧倒的な速さだという。常時50~60点の品番(試作を除く)が流れ、品番数はここ数年、毎年3~4点ずつ増えている。