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ストラジスト の 株価予測の掲示板


2024年5月13日

米資産運用会社のブラックロックは、外国為替市場における円安進行が海外投資家の日本株離れを招いているとみている。

ブラックロック・ジャパンの番場悠アルファ運用本部長はブルームバーグのインタビューで、「通貨安が続けば、グローバル投資家にとって日本株への投資は難しくなる」と指摘。海外投資家と日本について話す際、「為替のことは間違いなく全員の頭の中にある」と述べた。


  円安は日本の輸出企業にとって利益の押し上げ要因となるため、これまでは日本株相場にとってもプラスに働くケースが多かった。しかし、歴史的な円安の進行は原材料やエネルギーなどの輸入コストの上昇につながり、内需系企業の利益や個人消費を圧迫しているため、こうした点が警戒された日経平均は3月に付けた史上最高値から6%以上下げている。

  番場氏は、今後の円相場は日本銀行による追加利上げの動向よりも、米連邦準備制度理事会(FRB)の動向次第だとみている。FRBが利下げに踏み切らなければ、円は徐々に対ドルで170円台まで円安が進むかもしれず、利下げを行えば130-135円程度まで円高に振れる可能性は「十分に考えられる」と言う。

円のフェアバリューは現在の水準より「はるかに高い」130円台と分析しており、150円を超す円高水準になれば、海外投資家は安心して市場に戻ってくるだろうとの見方を示した。


番場氏は、日銀は7月か10月に追加利上げに踏み切る可能性があるほか、その前に国債の買い入れを減らすだろうと予想している。植田和男総裁の為替に対するトーンは最近明らかに変化しており、正常化へのステップのタイミングを前倒しする可能性があると番場氏は話す。

バンガード・グループは、日本の政策金利が年末までに0.75%まで上昇すると予想し、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は0.25ポイントの利上げが今後3回あり得るとの見方だ。

 一方、ヘッジファンドはさらなる円安に賭けており、短期狙いのファンドは160-161円のレンジでオプションを買い始めている。

ブラックロックの番場氏は、日本株に対しては長期的にポジティブな見方だ。